補体の副経路の構成要素はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
補体の副経路は、C3の自発的な加水分解(C3(H2O))から始まり、B因子、D因子、プロペルジンと共にC3コンベルターゼ(C3bBb)を形成します。このC3コンベルターゼがさらにC3を切断し、増幅ループを形成します。そして、C3bBbP複合体がC5コンベルターゼとして機能し、C5を切断してC5bを生成し、共通の最終経路(膜侵襲複合体MACの形成)へと進みます。したがって、C3とC5は副経路の主要な構成要素です。
選択肢ごとの解説
- 1. C1は古典経路およびレクチン経路の初期段階を構成する複合体です。副経路には関与しません。正しくは:古典経路またはレクチン経路の構成要素である。選びやすい理由:補体経路全体を構成する要素の一つであるため、選択肢として考慮してしまう可能性があります。混同注意:補体経路の各要素の役割と、それが属する経路(古典、レクチン、副)が混同されやすいです。
- 2. C2は古典経路およびレクチン経路においてC3/C5コンベルターゼ形成に関与します。副経路には含まれません。正しくは:古典経路またはレクチン経路の構成要素である。選びやすい理由:C1と同様に、主要な補体成分の一つであるため、副経路にも関連すると誤解されることがあります。混同注意:古典経路と副経路の構成要素の違いが曖昧な場合、C2が副経路にも関与すると考えてしまうかもしれません。
- 3. 正解。C3はすべての補体経路の中心的な要素であり、副経路においてもC3bが経路を開始・増幅させる上で必須です。副経路はC3の自発的な加水分解から始まります。選びやすい理由:すべての経路に関わるため、正答として選びやすいです。
- 4. C4は古典経路およびレクチン経路の構成要素であり、C3/C5コンベルターゼの形成に必要ですが、副経路には直接関与しません。正しくは:古典経路またはレクチン経路の構成要素である。選びやすい理由:C1、C2と同様に、補体経路の重要な成分であるため、副経路にも関与すると誤解を招きやすいです。混同注意:C4が古典経路のC3/C5コンベルターゼ構成に必須であることを知っていても、副経路の構成要素との区別がつきにくい場合があります。
- 5. 正解。C5は補体活性化の共通経路(膜侵襲複合体MAC形成経路)の最初の成分であり、副経路でもC5bが膜侵襲複合体の形成を開始します。したがって、副経路の構成要素です。選びやすい理由:最終段階に共通して関わるため、正答として選びやすいです。
国試ポイント
補体経路、特に古典経路、レクチン経路、副経路の初期の構成要素と、共通経路の構成要素を区別して理解しているかどうかが問われる問題です。各経路に特異的な因子(例:C1, C2, C4は古典・レクチン経路、B因子, D因子, プロペルジンは副経路)と、共通して関与する因子(C3, C5以降)を正確に把握している必要があります。
混同注意
古典経路の構成要素(C1, C2, C4)と副経路の構成要素(B因子, D因子, プロペルジン)が混同されやすいです。また、共通経路(C5以降)の構成要素は両経路の最終段階に関与するため、特に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、各経路の開始因子(抗原抗体複合体、MBL、C3自発加水分解)と、それぞれの経路に特異的な初期成分、そして共通経路に至るまでの流れを確認する。
関連知識
補体活性化の3つの経路(古典経路、レクチン経路、副経路)の開始方法と主要な構成要素。C3コンベルターゼとC5コンベルターゼの構成要素の違い。膜侵襲複合体(MAC)の形成過程。