Donath-Landsteiner抗体の特徴として正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
Donath-Landsteiner抗体は、発作性寒冷ヘモグロビン尿症 (PCH) の病態に関与する自己抗体であり、赤血球のP血液型抗原、特にP抗原に特異的に結合することが特徴です。低温でP抗原に結合し、その後体温で補体を活性化して溶血を引き起こす二相性溶血反応を示します。
選択肢ごとの解説
- 1. Donath-Landsteiner抗体(D-L抗体)は自己抗体の一種であり、異好抗体ではありません。異好抗体は異なる種由来の抗原と反応する抗体です。正しくは:D-L抗体は自己抗体である選びやすい理由:抗体の種類が多いため、名称だけでは判断しにくい可能性がある。混同注意:自己抗体、同種抗体、異種抗体、異好抗体の区別
- 2. D-L抗体は寒冷凝集素症の原因となる抗体であり、低温で最も活性を示す寒冷抗体(二相性溶血抗体)に分類されます。温式抗体は体温付近で活性を示す抗体です。正しくは:D-L抗体は寒冷抗体(二相性溶血抗体)である選びやすい理由:体内で溶血を起こすため、温式抗体と混同しやすいかもしれない。混同注意:温式抗体と寒冷抗体の活性温度の違い
- 3. D-L抗体は、Paroxysmal Cold Hemoglobinuria (PCH) の病態を形成する自己抗体であり、何らかの免疫刺激によって産生される獲得抗体です。自然抗体は、抗原刺激なしに生来的に存在する抗体を指します。正しくは:D-L抗体は獲得抗体(自己抗体)である選びやすい理由:「自然に存在する」という語感から、疾病に関与する抗体であるにも関わらず、自然抗体と誤解する可能性がある。混同注意:自然抗体と獲得抗体(免疫抗体)の違い
- 4. D-L抗体はP血液型抗原、特にP抗原に対する特異性を示します。CD35は補体受容体1(CR1)を指し、D-L抗体の特異性とは異なります。正しくは:D-L抗体はP抗原に対する特異性を示す選びやすい理由:補体関連の知識の一部として、CD分類が頭に浮かぶ可能性がある。混同注意:抗原の特異性と補体受容体
- 5. 正解。Donath-Landsteiner抗体は、発作性寒冷ヘモグロビン尿症 (PCH) の原因となる抗体であり、赤血球上のP血液型抗原(特にP抗原)に特異的に結合します。この抗体は低温で赤血球に結合し、体温で補体活性化を介して溶血を引き起こす「二相性溶血抗体」として知られています。
国試ポイント
D-L抗体の主要な特徴、特にその抗原特異性(P血液型抗原)、反応温度(寒冷抗体、二相性溶血)、および分類(自己抗体)を理解しているかを問う問題です。基本的な血液型免疫学の知識が求められます。
混同注意
他の特殊な抗体(冷式凝集素、温式自己抗体など)との区別、および自然抗体と獲得抗体の定義。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、D-L抗体の反応温度特性、病態との関連、そして検出方法について深く問われる可能性があります。
関連知識
発作性寒冷ヘモグロビン尿症 (PCH) の病態生理、抗体の種類(自己抗体、同種抗体、異好抗体、自然抗体、免疫抗体)、抗体の反応温度(温式、冷式)、補体の活性化経路。