経皮感染をする寄生虫はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3・4番のうち2つ(いずれの組合せも正解)
解説
【公式の取扱い】2つを選ぶ形式で、公式の正答表では「2と3」・「2と4」・「3と4」のいずれの組合せも正解とされています。 経皮感染する寄生虫としては、糸状虫、糞線虫、住血吸虫が挙げられます。糸状虫は蚊などの媒介昆虫を介して、糞線虫は土壌中の幼虫が直接、住血吸虫は水中のセルカリアがそれぞれ皮膚から侵入します。回虫とアニサキスは経口感染する寄生虫です。
選択肢ごとの解説
- 1. 回虫は主に経口感染します。虫卵が摂取されることで感染が成立します。正しくは:回虫は経口感染する。選びやすい理由:一般的な寄生虫であるため、感染経路が混同されやすい。混同注意:糞線虫や鉤虫のような土壌媒介性線虫との感染経路の違いで混同しやすい。
- 2. 正解。糸状虫は媒介昆虫(蚊など)に刺されることで、その幼虫が皮膚から体内に侵入し感染します。
- 3. 正解。糞線虫は、感染性幼虫(フィラリア型幼虫)が皮膚から直接侵入することで感染します。これは土壌媒介性蠕虫(STH)の重要な感染経路です。
- 4. 正解。住血吸虫は、水中を浮遊するセルカリア(尾動幼虫)が皮膚に付着し、そのまま皮膚を貫通して侵入することで感染します。
- 5. アニサキスは、アニサキス幼虫が寄生した魚介類を生または不十分な加熱で摂取することで経口感染します。皮膚からの感染経路は取りません。正しくは:アニサキスは経口感染する。選びやすい理由:食中毒の原因として有名であるため、寄生虫と結びつきやすいが、感染経路は異なる。混同注意:他の土壌媒介性蠕虫や水系感染寄生虫との感染経路の違いで混同しやすい。
国試ポイント
寄生虫の感染経路に関する知識は、国家試験で頻繁に問われる重要なポイントです。特に、経口感染、経皮感染、媒介昆虫による感染など、主要な経路と代表的な寄生虫を正確に結びつけることが求められます。
混同注意
鉤虫(十二指腸虫、アメリカ鉤虫)も糞線虫と同様に経皮感染する寄生虫であり、この選択肢には含まれていませんが、関連知識として混同しやすいです。また、消化管内寄生虫と血液・組織内寄生虫で感染経路が大きく異なる場合があるため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この問題で経皮感染の寄生虫を理解したら、次は「経口感染する寄生虫」「媒介動物を介する感染(ただし経口や経皮ではない特殊なもの)」「先天性感染」など、他の主要な感染経路を持つ寄生虫についても学習を深めましょう。
関連知識
経口感染する寄生虫:回虫、鞭虫、東洋眼虫、アニサキス、日本海裂頭条虫、サナダムシ(有鉤条虫、無鉤条虫)、トキソプラズマ(オーシスト摂取)、赤痢アメーバ(シスト摂取)など。媒介昆虫を介する感染(経皮感染を含む):マラリア(ハマダラカ)、日本脳炎(コガタアカイエカ)、フィラリア(蚊)、シャーガス病(サシガメ)など。