充血について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
充血は、局所の動脈が拡張することで血流が増加し、特に動脈血が多く流れ込む状態を指します。これは生理的な活動増加(運動時の筋肉など)や、病理的な炎症反応などで観察されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 充血は動脈系の拡張による血流増加であり、動脈血栓は血流を阻害し、通常は虚血やうっ血の原因となります。正しくは:充血は動脈の拡張による血流増加が原因である。選びやすい理由:血栓という言葉が血管病変と関連するため、誤って選ばれやすいかもしれませんが、充血とは逆の現象を引き起こします。混同注意:虚血やうっ血の原因と混同しやすい。
- 2. 充血は動脈血の増加によるもので、鮮紅色を呈します。暗紫色を呈するのは、静脈血の貯留によるうっ血の特徴です。正しくは:患部は一般的に鮮紅色を呈する。選びやすい理由:炎症反応における血管系の変化として、血管透過性の亢進による組織の腫脹や発赤があるため、色調の変化に関する知識が混同されやすい。混同注意:うっ血(静脈血の貯留)の際の皮膚の色調と混同しやすい。
- 3. 充血は動脈血流の増加を伴うため、代謝が亢進し、病変部の温度は上昇します。正しくは:病変箇所の温度は上昇する。選びやすい理由:炎症の四大兆候(発赤、熱感、腫脹、疼痛)を理解していても、詳細な病態生理と関連付けられないと誤る可能性がある。混同注意:虚血による血流低下時の温度変化と混同しやすい。
- 4. 正解。充血は、生理的または病理的(炎症など)な要因により、局所の動脈が拡張し、動脈血の流入が増加することで生じる現象です。
- 5. 線維性結合組織の増生は、慢性炎症や修復過程でみられる変化であり、充血が直接的な原因ではなく、慢性的なうっ血(特に静脈性うっ血)の長期化に伴って見られることが多いです。正しくは:長期にわたる慢性炎症やうっ血において線維性結合組織の増生がみられることがある。選びやすい理由:炎症や組織傷害の長期的な結果として線維化が生じるという知識から、充血と結びつけてしまいやすい。混同注意:うっ血の長期化による組織変化や、慢性炎症による組織修復(線維化)と混同しやすい。
国試ポイント
充血とうっ血の違い、特にそれぞれの原因、病変部の色調、温度変化などを正確に理解しているかを問う問題です。基本的な病理学の知識が求められます。
混同注意
充血とうっ血。充血は動脈血の増加(鮮紅色、熱感)であるのに対し、うっ血は静脈血の貯留(暗紫色、冷感、浮腫、長期化で線維化)です。両者の原因、症状、組織学的変化を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、充血とうっ血のそれぞれの定義、原因(動脈性か静脈性か)、肉眼所見(色、温度)、組織学的変化を区別できているかを判断する。
関連知識
炎症の兆候(発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害)、虚血と梗塞、血管病変の種類と病態生理。