膀胱癌で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
膀胱がんの組織型で最も頻度が高いのは尿路上皮がん(移行上皮がん)であり、全体の90%以上を占めます。腺がんは非常に稀で、1%未満です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。膀胱がんの組織型で最も多いのは尿路上皮がん(移行上皮がん)であり、腺がんが大部分を占めるというのは誤りです。腺がんは膀胱がん全体の1%未満と非常に稀です。正しくは:尿路上皮がん(移行上皮がん)が大部分を占める。選びやすい理由:がんの種類によっては腺がんが多いものもあるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:他の消化器系のがんなどで腺がんが多いという知識と混同しやすいです。
- 2. 膀胱がんは男性に多く発生することが知られています。特に喫煙などの危険因子が男性に多いため、この傾向が見られます。
- 3. 膀胱がんは加齢とともに発症リスクが高まるため、高齢者で多く診断されます。
- 4. 膀胱がんは尿路上皮の「field cancerization(がん化素地)」の考え方から、膀胱内の複数の場所に同時に、あるいは時間差をおいて発生する(多発性)ことが多いです。
- 5. 無症候性肉眼的血尿は膀胱がんの最も一般的な初発症状であり、これによって受診する患者が多数を占めます。
国試ポイント
膀胱がんの疫学(性差、年齢)、主要な組織型、一般的な臨床症状、および発生様式(多発性)に関する基本的な知識が問われています。特に、組織型の種類と割合を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
膀胱がんの組織型を他の臓器のがんの組織型と混同しやすい点に注意が必要です。例えば、胃がんや大腸がんでは腺がんが最も多いですが、膀胱がんでは尿路上皮がんが圧倒的に多いです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、膀胱がんの主要な組織型とその割合、あるいは他のがんの主要な組織型との比較が問われる可能性が高いです。また、危険因子や初発症状に関する具体的な記述の正誤も確認が必要です。
関連知識
膀胱がんの主な危険因子(喫煙、芳香族アミン曝露)、診断方法(尿細胞診、膀胱鏡検査)、治療法(経尿道的膀胱腫瘍切除術: TURBT、BCG膀胱内注入療法、化学療法、放射線療法、手術)についても理解しておくことが望ましいです。特に、尿路上皮がんの再発・多発の機序であるfield cancerizationの概念も重要です。