空腹時血清中総コレステロール250 mg/dL、トリグリセライド150 mg/dL、HDL-コレステロール50 mg/dLのとき、Friedewaldの計算式から求めたLDL-コレステロール値[mg/dL]はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Friedewaldの計算式は、LDL-コレステロール値を算出する際に広く用いられる方法です。この計算式は「LDL-C = 総コレステロール - HDL-C - (トリグリセライド / 5)」と表されます。ただし、この式はトリグリセライド値が400mg/dL未満の場合に適用可能という制約があります。本問題のトリグリセライド値は150mg/dLであり、この条件を満たしています。与えられた値を式に代入すると、LDL-C = 250 - 50 - (150 / 5) = 250 - 50 - 30 = 170 mg/dLとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 計算結果と異なります。正しくは:Friedewaldの計算式に値を正確に代入して計算する必要があります。選びやすい理由:トリグリセライドの係数や除数に関連する誤った計算によって導かれる可能性があります。混同注意:他の脂質成分の基準値や目標値と混同する可能性があります。
- 2. 計算結果と異なります。正しくは:Friedewaldの計算式に値を正確に代入して計算する必要があります。選びやすい理由:トリグリセライドを5で割る部分を誤って計算したり、その他の計算ミスによって導かれる可能性があります。混同注意:正常値範囲の下限や理想値と混同する可能性があります。
- 3. 正解。Friedewaldの計算式は「LDL-C = 総コレステロール - HDL-C - (トリグリセライド / 5)」です。この問題の値を代入すると、LDL-C = 250 - 50 - (150 / 5) = 250 - 50 - 30 = 170 mg/dLとなります。正しくは:正しい計算式に基づいています。選びやすい理由:計算式を正しく理解し、値を正確に代入すれば導かれる値です。混同注意:計算式を覚えていないと導けません。
- 4. 計算結果と異なります。正しくは:Friedewaldの計算式に値を正確に代入して計算する必要があります。選びやすい理由:トリグリセライドの処理を誤ったり、HDL-Cを引くのを忘れるなどの計算ミスで導かれる可能性があります。混同注意:総コレステロールの基準値やLDL-Cの治療目標値と混同する可能性があります。
- 5. 計算結果と異なります。正しくは:Friedewaldの計算式に値を正確に代入して計算する必要があります。選びやすい理由:総コレステロールからHDL-Cのみを引いたり、トリグリセライドの項を考慮しなかった場合に導かれる可能性があります。混同注意:他の脂質パラメータとLDL-コレステロールの関係を誤解している可能性があります。
国試ポイント
Friedewaldの計算式とその適用条件を正確に理解し、計算できるかどうかが問われる問題です。計算式の暗記はもちろんのこと、正確な数値代入と四則演算能力も重要です。特にトリグリセライドを5で割る部分を忘れやすいので注意が必要です。
混同注意
他の脂質成分(総コレステロール、HDL-C、トリグリセライド)の基準値や目標値と、計算で求められるLDL-C値を混同しないように注意が必要です。また、直接測定法との違いや、トリグリセライドが400mg/dL以上の場合の対応も関連知識として問われる可能性があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、Friedewaldの計算式の適用条件(トリグリセライド値)が変化しているか、あるいは計算式自体が複数提示され、正しいものを選択させる形式になる可能性があります。また、計算結果が脂質異常症のどの分類に該当するかを問う発展問題も考えられます。
関連知識
脂質異常症の診断基準、各脂質成分の生理的意義、LDL-コレステロールの直接測定法、トリグリセライド高値時のLDL-コレステロール算出の限界(non-HDL-Cの利用など)。