β-ラクタマーゼ分類でクラスBに属するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Ambler分類はβ-ラクタマーゼをアミノ酸配列の相同性に基づいてA、B、C、Dの4つのクラスに分類します。クラスA、C、Dは活性中心にセリン残基を持つセリンβ-ラクタマーゼであり、クラスBは活性中心に亜鉛イオンを必要とするメタロ-β-ラクタマーゼです。メタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)は、カルバペネムを含む幅広いβ-ラクタム薬を加水分解し、セリンβ-ラクタマーゼ阻害剤では阻害されにくい特徴を持ちます。
選択肢ごとの解説
- 1. ペニシリナーゼはセリン残基を活性中心に持つセリンβ-ラクタマーゼであり、Ambler分類ではクラスAに属します。正しくは:ペニシリナーゼはクラスAに分類されます。選びやすい理由:β-ラクタマーゼの代表的な酵素の一つであるため、知識の混乱があると選びやすいかもしれません。混同注意:他のセリンβ-ラクタマーゼ(クラスA、C、D)と混同しやすい。
- 2. オキサシリナーゼ(D-1型β-ラクタマーゼ)はセリン残基を活性中心に持つセリンβ-ラクタマーゼであり、Ambler分類ではクラスDに属します。正しくは:オキサシリナーゼはクラスDに分類されます。選びやすい理由:特定の基質に対する特異性を持つ酵素名であるため、分類を知らないと判断が難しいかもしれません。混同注意:他のセリンβ-ラクタマーゼ(クラスA、C)と混同しやすい。
- 3. セファロスポリナーゼはセリン残基を活性中心に持つセリンβ-ラクタマーゼであり、Ambler分類ではクラスCに属します。正しくは:セファロスポリナーゼはクラスCに分類されます。選びやすい理由:これも代表的なβ-ラクタマーゼであるため、クラス分類を曖昧に覚えていると誤って選ぶ可能性があります。混同注意:他のセリンβ-ラクタマーゼ(クラスA、D)と混同しやすい。
- 4. 正解。メタロ-β-ラクタマーゼは、活性中心に亜鉛イオンを必要とするβ-ラクタマーゼであり、Ambler分類ではクラスBに属します。これらはセリンβ-ラクタマーゼとは異なる作用機序を持ちます。
- 5. 基質拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)は、Ambler分類のクラスAに属する酵素群であり、特に第3世代セファロスポリンやアズトレオナムを加水分解する能力を持つものを指します。これは機能的な分類であり、構造的なAmbler分類のクラスAに該当します。正しくは:基質拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)は、Ambler分類では主にクラスAに分類される酵素群です。選びやすい理由:名称から汎用性の高い酵素と想像できるため、特定のクラスに限定されるという知識がないと誤解しやすいかもしれません。混同注意:酵素の機能分類と構造分類(Ambler分類)との違いを混同しやすい。
国試ポイント
β-ラクタマーゼのAmbler分類と、各クラスに属する代表的な酵素またはその特徴を正確に理解しているかを問う問題です。特に、セリンβ-ラクタマーゼ(A, C, D)とメタロ-β-ラクタマーゼ(B)の違いを把握していることが重要です。
混同注意
β-ラクタマーゼの機能分類(例: ESBL、MBLなど)と構造分類(Ambler分類)を混同しやすい。また、各クラスに属する具体的な酵素名を覚えるだけでなく、その活性中心や基質特異性の違いも理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各クラスの代表的な酵素名と、その活性中心(セリンまたは亜鉛)、そして主な阻害剤に対する感受性を確認する。
関連知識
β-ラクタマーゼ阻害剤(例: クラブラン酸、タゾバクタム、スルバクタム、アビバクタムなど)がどのクラスの酵素に作用するか。カルバペネマーゼの分類と薬剤耐性菌の関連。