情報の概念で誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
情報量を計算する基本として、Nビットでは2のN乗通りの情報を表現できます。2バイトは16ビットなので、2の16乗=65,536種類の情報を表現可能です。10万種類以上という記述は、この上限を超えているため誤りとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. コンピュータの内部では、すべての情報は0と1の組み合わせである二進数(バイナリ)で処理され、表現されます。これはコンピュータシステムの根本的な動作原理です。選びやすい理由:日常生活では10進数を使用するため、情報が二進数で表現されるという事実に対して直感的に疑問を持つ学生がいるかもしれません。混同注意:人間が直接読み書きする10進数の数値や文字と、コンピュータが内部で処理する二進数表現を混同することがあります。
- 2. 情報はビット(bit)を最小単位とし、その8倍であるバイト(byte)もまた情報量を表す基本的な単位です。これらはデータ量を測定する際に頻繁に用いられます。選びやすい理由:バイトはデータの大きさを示す単位として広く知られていますが、最小単位であるビットや、コンピュータのワード長といった他の単位と混同し、選択肢を疑う学生もいるかもしれません。混同注意:ファイルの大きさを示すキロバイトやメガバイトといった単位と、それらの基礎となるビットやバイトの概念を混同することがあります。
- 3. 1バイトは8ビットとして国際的に標準化されています。これはコンピュータ科学における基本的な定義の一つです。選びやすい理由:まれに、過去の異なるアーキテクチャや一部の特殊なシステムではバイトのビット数が8以外の場合もありましたが、現代の標準的なコンピュータシステムにおいては8ビットが定説であるため、この選択肢に疑問を持つことは少ないでしょう。混同注意:「ワード」のビット数がCPUアーキテクチャによって異なることと、「バイト」のビット数を混同する可能性があります。
- 4. コンピュータの世界では、2進数を基盤としているため、国際単位系(SI)でいう「キロ」(10の3乗、つまり1000)とは異なり、多くの場合「キロ」は2の10乗、すなわち1024を意味します。これは特に記憶容量などで用いられる規則です。選びやすい理由:SI単位系における「キロ」が厳密に1000を意味することから、この選択肢を誤りだと考える学生がいます。しかし、情報処理分野では2の累乗を用いるのが一般的です。混同注意:SI接頭辞の「キロ」(1000)と、情報処理分野における「キロ」(1024)の使い分けを混同することがよくあります。
- 5. 正解。2バイトは16ビットに相当します。16ビットで表現できる情報の総数は2の16乗であり、これは65,536種類です。したがって、10万種類を超える文字を表現することはできません。正しくは:2バイトでは約6万5千種類の文字が扱える。選びやすい理由:Unicodeのような多バイト文字コード体系では非常に多くの種類の文字が扱えるため、2バイトで多くの文字が表現できるという大まかな認識から、具体的な数値の誤りに気づかずに正しいと判断してしまう可能性があります。混同注意:多バイト文字コード(例:UTF-8など、可変長で多くの文字を表現できる)の概念と、固定長の2バイトで表現できる純粋な情報量の上限を混同することがあります。
国試ポイント
情報処理の基礎知識として、情報の単位(ビット、バイト)とその関係性、およびそれらが表現できる情報量の計算方法が問われます。特に2進数と10進数の変換、2の累乗の計算、SI接頭辞との違いを理解しているかが重要です。
混同注意
情報量を表す「キロ」「メガ」などの接頭辞が、SI単位系の1000倍と、コンピュータ分野の1024倍(2の10乗)のどちらを指すのかという点。また、バイト数と表現可能な文字数の関係性で、多バイト文字コードの概念と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後この論点が出題された場合、Nビットで表現できる情報量(2のN乗)の計算を正確に行えるか、そして情報量の単位における「キロ」や「メガ」といった接頭辞がSI単位系と情報処理分野で異なる意味を持つことを理解しているかが問われるでしょう。
関連知識
・ビットとバイトの定義 ・2進数の基礎 ・2の累乗の計算(特に2の8乗、2の10乗、2の16乗など) ・キロバイト、メガバイトなどの単位の意味と換算 ・文字コードの基本的な概念(ASCII、Unicodeなど)