感染症法で二類感染症に分類されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
感染症法における分類は、感染力や重篤性、蔓延防止の必要性に応じて定められています。二類感染症は、結核、急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9等)が該当し、適切な医療や感染拡大防止措置が特に求められる疾患です。選択肢の中では結核のみが二類感染症に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。結核は感染症法で二類感染症に定められています。これは感染力が強く、重症化するリスクがあるため、患者の入院勧告や就業制限などの措置がとられる必要があるからです。
- 2. コレラは感染症法で三類感染症に分類されています。主に飲食物を介して感染が広がるため、食品関連業務従事者の就業制限などが求められます。正しくは:コレラは三類感染症に分類されます。選びやすい理由:経口感染で広がりやすく、集団発生のリスクがあるため、二類やその他の区分と混同しやすいかもしれません。混同注意:一類や二類感染症(重篤性が高く、隔離が必要な疾患)と混同しやすいですが、三類は主に集団発生の防止に重点が置かれます。
- 3. サル痘(エムポックス)は感染症法で五類感染症に分類されています。以前は特定感染症として扱われた時期もありましたが、現在は他の一般的な感染症と同様に五類感染症として位置づけられています。正しくは:サル痘(エムポックス)は五類感染症に分類されます。選びやすい理由:新しい感染症であり、注目度が高いため、危険性が高い二類などに分類されると誤解しやすいかもしれません。また、過去に分類が変更された経緯も混乱の原因となる可能性があります。混同注意:新型インフルエンザ等感染症やその他の指定感染症と混同しやすいですが、現在の分類は五類です。
- 4. 炭疽は感染症法で一類感染症に分類されています。感染力が非常に強く、罹患した場合の致死率も高いため、最も危険度の高いカテゴリーに位置づけられています。正しくは:炭疽は一類感染症に分類されます。選びやすい理由:深刻な疾患であるため、二類のような重要な分類であるとは認識しやすいですが、一類感染症の代表例として覚えておくべきです。混同注意:二類感染症と混同しやすいですが、炭疽はエボラ出血熱やペストなどと同様に、最も危険度の高い一類に分類されます。
- 5. ペストは感染症法で一類感染症に分類されています。歴史的にも壊滅的な被害をもたらしてきた感染症であり、国際的な健康危機管理の観点からも最も厳重な対策が求められるためです。正しくは:ペストは一類感染症に分類されます。選びやすい理由:極めて危険な感染症であることは認識しやすいため、二類を含む重症度の高い分類と誤解しやすいです。しかし、一類は「国際的に特に重要」なものとされています。混同注意:二類感染症と混同しやすいですが、ペストはエボラ出血熱や炭疽などと同様に、最も危険度の高い一類に分類されます。
国試ポイント
この問題は、感染症法における感染症の分類(一類~五類、新型インフルエンザ等、指定感染症など)に関する基本的な知識を問うものです。特に各類に分類される代表的な疾患を正確に覚えているかがポイントとなります。分類は法改正によって変更されることがあるため、最新の情報を確認することも重要です。
混同注意
各類の代表的な疾患が混同しやすいです。特に、一類、二類、三類は公衆衛生上重要な疾患が多く、それぞれの特徴(感染経路、重篤性、必要な措置)を理解しないと間違えやすいです。また、新型感染症や分類変更があった疾患も混同の原因となります。
次に同じ論点が出たら
今後、感染症法に関する問題が出た場合、各類に属する代表的な感染症を複数挙げられるか、あるいは特定の疾患がどの類に属し、どのような措置が取られるかを説明できるかを確認すると良いでしょう。また、過去に分類が変更された感染症(例: サル痘、COVID-19など)についても、その経緯と現在の分類を理解しておくことが求められます。
関連知識
感染症法による分類の他に、検疫感染症、学校保健安全法における出席停止期間の基準となる感染症(学校感染症)などの分類も関連知識として重要です。また、各感染症の病原体、感染経路、症状、治療法、予防接種についても合わせて学習しておく必要があります。