ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の石灰化に不可欠なビタミンである。ビタミンDが不足すると、骨のリモデリングが正常に行われなくなり、骨密度が低下し、骨が脆くなることで骨粗鬆症のリスクが高まる。特に高齢者では、皮膚でのビタミンD合成能の低下や食事からの摂取不足により欠乏しやすい。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンAの欠乏症は、夜盲症や眼球乾燥症、角膜軟化症、皮膚の乾燥、免疫機能の低下などである。皮膚炎はビタミンB群の欠乏症で見られることが多い。正しくは:ビタミンA―夜盲症選びやすい理由:ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に関わるため、皮膚関連の症状と結びつけやすい。混同注意:ビタミンB群欠乏症(特にナイアシン欠乏のペラグラ)による皮膚炎。
- 2. ビタミンB1(チアミン)の欠乏症は脚気である。ペラグラはナイアシン(ビタミンB3)の欠乏症である。正しくは:ビタミンB1―脚気 または ナイアシン―ペラグラ選びやすい理由:どちらもビタミンB群であるため、欠乏症が混同されやすい。混同注意:ナイアシン(ビタミンB3)欠乏症のペラグラ。
- 3. ビタミンB12の欠乏症は巨赤芽球性貧血や神経障害(亜急性連合性脊髄変性症など)である。夜盲症はビタミンAの欠乏症である。正しくは:ビタミンB12―巨赤芽球性貧血 または ビタミンA―夜盲症選びやすい理由:ビタミンB群は神経系に関与するため、何らかの感覚器障害と結びつけやすい。混同注意:ビタミンA欠乏症の夜盲症。
- 4. ビタミンCの欠乏症は壊血病である。脚気はビタミンB1の欠乏症である。正しくは:ビタミンC―壊血病 または ビタミンB1―脚気選びやすい理由:どちらも比較的古くから知られている欠乏症であり、名称が混同されやすい。混同注意:ビタミンB1欠乏症の脚気。
- 5. 正解。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の形成と維持に不可欠である。欠乏すると骨密度の低下を招き、骨粗鬆症のリスクを高めるため、この組合せは正しい。選びやすい理由:(正答なので特になし)混同注意:(正答なので特になし)
国試ポイント
主要なビタミンの生理作用と代表的な欠乏症の組合せを正確に覚える。
混同注意
ビタミンD欠乏症と骨粗鬆症、くる病、骨軟化症の関係性。骨粗鬆症はビタミンD欠乏だけでなく、カルシウム不足、運動不足、性ホルモン減少など多因子で発症する。
次に同じ論点が出たら
ビタミンとその欠乏症の組合せ問題が出たら、それぞれのビタミンの主な役割を思い出し、対応する臓器や症状と結びついているかを確認する。
関連知識
ビタミンDは肝臓と腎臓で活性化される。くる病は小児のビタミンD欠乏症であり、骨軟化症は成人のビタミンD欠乏症である。骨粗鬆症の治療にはビタミンD製剤が用いられることが多い。