プラスミドで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
プラスミドは、細菌や酵母などの細胞質内に存在する環状の二本鎖DNAであり、主染色体とは独立して複製・伝達されます。その代表的な機能の一つに、抗菌薬耐性遺伝子などの有用な遺伝情報を保有し、他の細菌に伝達する役割があります。
選択肢ごとの解説
- 1. プラスミドはRNAではなく、DNAで構成されています。正しくは:プラスミドはDNAで構成されている。選びやすい理由:遺伝情報を持つ核酸である点では共通していますが、種類が異なります。混同注意:核酸の種類(DNAとRNA)
- 2. プラスミドは通常、二本鎖の環状DNAです。正しくは:プラスミドは二本鎖構造である。選びやすい理由:一部のウイルスゲノムに一本鎖DNAがありますが、プラスミドは異なります。混同注意:DNAの鎖数(一本鎖と二本鎖)
- 3. 正解。プラスミドは、細菌の細胞質中に主染色体とは別に独立して存在します。選びやすい理由:真核細胞の核DNAと対比して、原核細胞の細胞質に位置することを理解しているか問われています。
- 4. プラスミドは細菌や酵母などの細胞内に存在するDNAであり、ウイルスの構成成分ではありません。ウイルスは自身の遺伝子(DNAまたはRNA)とタンパク質殻から構成されます。正しくは:プラスミドは細菌や酵母の細胞内に存在する。選びやすい理由:ウイルスも遺伝情報を持つため混同しやすいですが、両者は別物です。混同注意:プラスミドとウイルスのゲノム
- 5. 正解。多くのプラスミドは、細菌に抗菌薬耐性、重金属耐性、毒素産生などの形質を与える遺伝子を含み、これらを他の細菌に伝達する重要な役割を担っています。選びやすい理由:プラスミドの持つ機能で最も代表的かつ臨床的に重要なものの一つです。
国試ポイント
プラスミドの基本的な構造、存在場所、および主要な機能(特に臨床的意義のある抗菌薬耐性)について正確に理解しているかを問う問題です。核酸の種類、鎖数、細胞内局在、そして遺伝子伝達の役割がポイントとなります。
混同注意
プラスミドとウイルスゲノム、染色体DNA、ミトコンドリアDNAなど、遺伝情報を持つさまざまな核酸との違い。
次に同じ論点が出たら
プラスミドの複製様式(独立した複製)、接合による伝達メカニズム、および具体的な抗菌薬耐性遺伝子の種類について問われる可能性があります。
関連知識
細菌の遺伝、形質転換、接合、トランスポゾン、抗菌薬耐性メカニズム、遺伝子工学におけるプラスミドの利用(ベクターとしての役割)。