分染法と染色部位の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
Gバンド分染法は、染色体の長腕と短腕全体にわたる特定のDNA配列を持つ領域、特にATリッチなヘテロクロマチン領域を濃染し、明暗のバンドパターンを示します。このバンドパターンは染色体ごとに固有であり、染色体全体を同定するために用いられます。染色体末端部のみを選択的に染めるわけではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. Cバンド分染法は、動原体周辺のヘテロクロマチンを選択的に濃染します。これは正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述であるため、迷わず選択される可能性があります。混同注意:Gバンド分染法やRバンド分染法が全体的なバンドパターンを示すのに対し、Cバンドが特定の部位を染める点。
- 2. 正解。Gバンド分染法は、染色体全体にわたる明暗のバンドパターンを形成し、染色体末端部のみを選択的に染めるわけではありません。そのため、この記述は誤りです。正しくは:Gバンド分染法は、染色体全体にわたる明暗のバンドパターンを選択的に染め分ける。あるいは、ATリッチなヘテロクロマチン領域を濃染する。選びやすい理由:Gバンドが最も一般的な分染法であるため、詳細な機能を正確に把握していないと誤って正しいと判断してしまう可能性があります。混同注意:Rバンド分染法(Gバンドと逆のパターンを示す)や、特定の部位を染める他の分染法。
- 3. NOR分染法は、仁形成部分(リボソームRNA遺伝子が存在する領域)を選択的に染め分けます。これは正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述であるため、迷わず選択される可能性があります。混同注意:特定の構造を染める分染法(Cバンド、Qバンド)との役割の違い。
- 4. Qバンド分染法は、Y染色体の長腕末端部が特に強く蛍光を発します。これは正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述であるため、迷わず選択される可能性があります。混同注意:GバンドやRバンドといった全体を染める分染法との違い、およびY染色体の識別に特化している点。
- 5. Rバンド分染法は、不活化X染色体(Barr小体)を特に濃染する特性があります。これは正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述であるため、迷わず選択される可能性があります。混同注意:Gバンド分染法(Rバンドと逆のパターンを示す)との比較、および不活化X染色体の同定における意義。
国試ポイント
染色体分染法の種類と、それぞれの分染法が染色体のどの部位を特異的に染め分けるかを覚える必要があります。特に、各バンドの特徴と、それによって何がわかるのかを理解することが重要です。
混同注意
GバンドとRバンドは、染色される部位がほぼ逆であるため混同しやすいです。また、特定の構造(動原体、仁形成部、Y染色体長腕末端)を染める方法も区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出た場合、各分染法の名称と、それが染色体のどの領域(動原体部、仁形成部、Y染色体長腕末端、全体的な明暗バンドパターンなど)を染めるのかを正確に対応付けて判断します。
関連知識
各分染法で得られるバンドパターンは、染色体異常(欠失、重複、転座など)の同定に不可欠な情報を提供します。特にトリソミーやモノソミーといった数の異常だけでなく、構造異常の診断に用いられます。