血清0.2 mLを使用し、10分間の酵素反応を行ったところ、50 nmolの基質量が変化した。国際単位[U/L]として正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
国際単位(IUまたはU)は、酵素活性の単位で、1分間に1マイクロモル(μmol)の基質を変化させる酵素量として定義されています。この問題では、血清0.2mLで10分間に50nmolの基質が変化したとあります。まず、1分間あたりの基質変化量を計算します: 50 nmol / 10 min = 5 nmol/min。次に、これを1mLあたりの値に換算します: 5 nmol/min / 0.2 mL = 25 nmol/(min·mL)。最後に、nmolをμmolに変換します。1 μmol = 1000 nmolなので、25 nmol = 0.025 μmol。したがって、酵素活性は 0.025 μmol/(min·mL) です。国際単位は1μmol/minと定義されているため、この値は 25 IU/L と考えることができます(ただし、LU/LNの'N'がmLを指す前提)。正確には、この計算で得られるのはIU/mLであり、選択肢の表記がIU/Lであるとすると、0.025μmol/(min・mL) = 25μmol/(min・L) = 25 IU/L となります。したがって、25が正解です。
選択肢ごとの解説
- 1. 計算が誤っています。国際単位の定義に沿って計算すると5 LU/LNとはなりません。正しくは:正しい計算では25 LU/LNとなります。選びやすい理由:単純な除算ミスや単位換算の誤解から選択されやすいかもしれません。混同注意:国際単位の定義(1分間あたり1μmolの基質変化)と、与えられた情報(10分間、50nmol)との換算を混同しやすいです。
- 2. 正解。国際単位(LU/LN)は、1分間あたり1μmolの基質を変化させる酵素活性と定義されています。与えられた情報は、血清0.2mLで10分間に50nmolの基質が変化したというものです。まず、1分間あたりの基質変化量を計算します: 50nmol ÷ 10分 = 5nmol/分。次に、これを1mLあたりの値に換算します: 5nmol/分 ÷ 0.2mL = 25nmol/(分・mL)。最後に、nmolをμmolに変換します: 25nmol = 0.025μmol。したがって、国際単位の定義に基づくと、これは25 LU/LNとなります。(一般的に、LU/Lは1Lあたり、LU/mLは1mLあたりを示すため、LU/LNの'N'がmLを指すとして計算しています。)
- 3. 計算が誤っています。国際単位の定義に沿って計算すると50 LU/LNとはなりません。特に、反応時間や検体量の要素が考慮されていません。正しくは:正しい計算では25 LU/LNとなります。選びやすい理由:基質の変化量である50nmolをそのまま答えと勘違いしてしまう可能性があります。時間や量で割るのを忘れてしまいやすいです。混同注意:国際単位の定義(1μmol/分)と、与えられた基質変化量の数値50nmolを混同しやすいです。
- 4. 計算が誤っています。国際単位の定義に沿って計算すると250 LU/LNとはなりません。特に、nmolからμmolへの単位換算が正しく行われていない可能性があります。正しくは:正しい計算では25 LU/LNとなります。選びやすい理由:単位換算(nmolとμmol)や、体積換算(mL)を誤ると、この選択肢を選んでしまう可能性があります。特に、1000倍や1/1000倍のミスが多いです。混同注意:nmolとμmolの換算(1μmol = 1000nmol)や、反応時間、検体量の計算を混同しやすいです。
- 5. 計算が誤っています。国際単位の定義に沿って計算すると500 LU/LNとはなりません。特に、反応時間や検体量の要素、そして単位換算が正しく行われていない可能性があります。正しくは:正しい計算では25 LU/LNとなります。選びやすい理由:複数の計算ミス、特に時間、量、単位換算のいずれかを誤ると、このような大きな値を選んでしまうことがあります。混同注意:国際単位の定義と、複数の測定条件(時間、量、nmol/μmol換算)をすべて正確に適用することに混乱しやすいです。
国試ポイント
国際単位(IUまたはU)の定義を理解し、与えられた測定データ(基質変化量、反応時間、検体量)から正確に算出できるかどうかが問われています。特に、nmolからμmolへの単位換算、時間あたりの計算、体積あたりの計算を複合的に行えるかが重要です。
混同注意
国際単位(IU)とカタール(kat)の定義の混同、nmolとμmolの換算ミス、反応時間や検体量での除算のし忘れ、あるいは乗算ミス。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず国際単位の定義(1μmol/分)を明確にし、次に与えられた数値(基質変化量、時間、体積)をそれぞれ定義に合わせて換算していく。特に単位(nmol/μmol)と分母・分子の間違いがないかを注意深く確認する。
関連知識
酵素活性の国際単位(IU/U)の定義、カタール(kat)の定義、SI単位系での酵素活性の表現、酵素反応速度論、検体前処理による影響、測定条件(温度、pH)が酵素活性に与える影響。