間接ビリルビンで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
間接ビリルビンは水に溶けにくいため、ジアゾ反応で発色させるにはアルコールなどの促進剤(アクセラレーター)を用いて溶解性を高める必要があります。この反応特性は、間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)を測定する上で重要な点です。
選択肢ごとの解説
- 1. 間接ビリルビンは疎水性であり、そのままでは水に溶けにくいです。そのため、血液中ではアルブミンと結合して運搬されます。正しくは:間接ビリルビンは疎水性である。選びやすい理由:ビリルビンは最終的に体外に排泄されるため、水溶性成分と混同しやすいかもしれません。混同注意:直接ビリルビンは親水性であるため、それと混同しやすい。
- 2. 間接ビリルビンはグルクロン酸とは結合していません。グルクロン酸と結合するのは直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)です。正しくは:間接ビリルビンはグルクロン酸と結合していない。選びやすい理由:ビリルビンの代謝過程でグルクロン酸抱合が重要なため、間接ビリルビンも結合していると誤解しやすいかもしれません。混同注意:直接ビリルビンがグルクロン酸と結合していることと混同しやすい。
- 3. 間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)は、直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)と同様に光によって分解されやすい性質があります。特に新生児黄疸の光線療法では、間接ビリルビンの分解を促進して排泄を促します。正しくは:間接ビリルビンも光によって分解されやすい。選びやすい理由:光線療法では主に間接ビリルビンの分解を促進するため、逆に分解されにくいと誤解する可能性があります。混同注意:ビリルビン全体の不安定性に関する知識が曖昧だと、このような誤解が生じやすい。
- 4. 正解。間接ビリルビンは水溶性が低く、ジアゾ試薬との反応性が悪いため、発色反応を促進させる目的でアルコールなどの促進剤(アクセラレーター)が必要です。これは「非抱合型ビリルビン」の測定法の特徴です。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:ジアゾ反応の原理を理解していれば、促進剤の必要性が納得できるはずです。混同注意:直接ビリルビンは促進剤なしでジアゾ試薬と直接反応するため、その違いと混同しやすい。
- 5. 間接ビリルビンはHPLC法では「非抱合型ビリルビン」または「非結合型ビリルビン」として検出されます。βビリルビンは、グルクロン酸が1分子結合したモノグルクロニドビリルビンのことを指し、直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)の一種です。正しくは:HPLC法によって非抱合型ビリルビンとして検出される。選びやすい理由:HPLCによるビリルビン分画の知識が不十分だと、βビリルビンという用語に引きずられやすいです。混同注意:ビリルビンの各分画(α, β, γ, δ)と間接・直接ビリルビンの分類が混同されやすい。
国試ポイント
間接ビリルビンの化学的・物理的性質(水溶性、抱合状態、ジアゾ反応性、光安定性)と、それに関連する検査法の特徴を理解しているかが問われます。特に、直接ビリルビンとの違いを明確に区別できることが重要です。
混同注意
直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)の性質、特に水溶性、グルクロン酸抱合、ジアゾ反応の促進剤の有無、およびHPLCによる分画(α, β, γ, δビリルビン)の概念と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、間接ビリルビンだけでなく、直接ビリルビン、δビリルビンを含めた各ビリルビン分画の生化学的特徴(水溶性、結合状態、半減期など)と、それぞれの臨床的意義について問われる可能性があります。
関連知識
ビリルビン代謝経路、新生児黄疸の病態生理と治療(光線療法)、黄疸の分類(溶血性、肝細胞性、閉塞性)とビリルビン分画との関連、各ビリルビン分画の臨床的意義。