健常成人男性の1日平均原尿量(糸球体濾過量)に最も近い値[L]はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
健康な成人男性の糸球体濾過量(GFR)は、1分間あたり約120mL、すなわち1日あたり約180Lです。腎臓で濾過された原尿の大部分(約99%)は尿細管で再吸収されるため、実際の尿量はこれよりはるかに少なくなります。選択肢3の150Lは、この1日あたりの平均的な原尿量に最も近い数値です。
選択肢ごとの解説
- 1. 15Lは、健康な成人男性の1日あたりの平均的な原尿量(糸球体濾過量)より大幅に少ないため誤りです。正しくは:正しくは150〜180L程度です。選びやすい理由:最終尿量(1.0〜1.5L)よりも多いが、原尿量としては不足しており、具体的な数値を知らない場合に選択肢の大きさから判断を誤る可能性があります。混同注意:原尿量と最終尿量の数値的スケールが混同されている可能性があります。
- 2. 50Lは、健康な成人男性の1日あたりの平均的な原尿量(糸球体濾過量)より少ないため誤りです。正しくは:正しくは150〜180L程度です。選びやすい理由:最終尿量(1.0〜1.5L)よりも多いが、原尿量としては不足しており、中間的な数値であるため選択しやすいかもしれません。混同注意:原尿量と最終尿量の数値的スケールが混同されている可能性があります。
- 3. 正解。健康な成人男性の1日あたりの糸球体濾過量(原尿量)は、約120mL/min × 60min/h × 24h/day = 172.8L/dayとなるため、150Lが最も近い数値として正しいです。選びやすい理由:正確な数値を知っていれば迷わず選べます。
- 4. 500Lは、健康な成人男性の1日あたりの平均的な原尿量(糸球体濾過量)より大幅に多いため誤りです。正しくは:正しくは150〜180L程度です。選びやすい理由:原尿量が非常に多いという漠然としたイメージから、過大な数値を選んでしまう可能性があります。混同注意:原尿量のスケールを過大評価している可能性があります。
- 5. 1,500Lは、健康な成人男性の1日あたりの平均的な原尿量(糸球体濾過量)より極めて多いため誤りです。正しくは:正しくは150〜180L程度です。選びやすい理由:原尿量が非常に多いというイメージが先行し、極端な数値を選んでしまう可能性があります。混同注意:原尿量のスケールを著しく過大評価している可能性があります。
国試ポイント
糸球体濾過量(原尿量)の概算値と、それが最終尿量とは異なることを理解する。
混同注意
原尿量(糸球体濾過量)と最終尿量(排泄される尿量)の違いを混同しやすい。原尿量は1日約150-180L、最終尿量は1日約1.0-1.5Lと大きく異なる。
次に同じ論点が出たら
「原尿量(糸球体濾過量)」と問われている場合は150〜180L程度の値を選び、「最終尿量」と問われている場合は1〜1.5L程度の値を選ぶ。
関連知識
尿の生成過程:糸球体濾過(原尿生成)→尿細管再吸収→尿細管分泌。クレアチニンクリアランスはGFRの指標として用いられる。レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系、抗利尿ホルモン(ADH)は尿量調節に関与する。