体細胞の有糸分裂が起こるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
体細胞の細胞周期において、M期(Mitotic phase)は核分裂(有糸分裂)と細胞質分裂(サイトカインシス)が実際に起こる時期を指します。G1期、S期、G2期は間期と呼ばれ、分裂の準備段階です。
選択肢ごとの解説
- 1. G0期は、細胞が分裂を一時停止し、特定の機能を持つ休止状態にある時期です。分裂は起こりません。正しくは:G0期は、細胞が活動しているが分裂を停止している休止期です。選びやすい理由:細胞周期の一部であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:G1期(分裂準備期)と混同しやすいが、G0期は分裂しない状態です。
- 2. G1期は、DNA複製に向けた準備を行う期間であり、細胞の成長やタンパク質合成が盛んに行われますが、核と細胞質の分裂自体は起こりません。正しくは:G1期は、DNA複製に先立ち、細胞が成長し、タンパク質やオルガネラを合成する時期です。選びやすい理由:M期の前段階であるため、分裂の始まりと勘違いすることがあります。混同注意:M期(分裂期)やS期(DNA合成期)と混同しやすいです。
- 3. G2期は、DNA複製後に分裂に向けた最終準備を行う期間であり、細胞分裂そのものはこの時期には起こりません。正しくは:G2期は、DNA複製が完了し、細胞がM期(分裂期)に入るための最終的な準備を行う時期です。選びやすい理由:M期直前の時期であるため、分裂が始まっていると錯覚しやすいです。混同注意:M期(分裂期)と混同しやすいですが、G2期はあくまで準備段階です。
- 4. 正解。M期(分裂期)は、核分裂(有糸分裂)とそれに続く細胞質分裂(サイトカインシス)が実際に起こり、一つの細胞が二つの娘細胞に分かれる時期です。
- 5. S期は、DNAが複製される時期であり、細胞分裂(核と細胞質の分離)そのものは起こりません。正しくは:S期は、細胞がDNAを合成・複製する時期です。選びやすい理由:細胞周期の重要な段階であるため、分裂と結びつけやすいですが、あくまでDNA合成の時期です。混同注意:M期(分裂期)やG1/G2期と混同しやすいです。
国試ポイント
細胞周期の各段階で何が起こるのかを正確に理解しているかを問う問題です。特に、分裂が実際に起こる時期(M期)と、DNA合成(S期)や分裂準備(G1期、G2期)の時期との区別が重要です。
混同注意
G1期、S期、G2期といった間期の各段階とM期の区別。特にS期(DNA複製)とM期(細胞分裂)は混同しやすい概念です。
次に同じ論点が出たら
細胞周期の各時期に特異的に活性化するサイクリンとサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の種類や機能、各チェックポイントで何が確認されているかについて問われる可能性があります。
関連知識
細胞周期のチェックポイント、アポトーシスと細胞周期、癌における細胞周期の異常、減数分裂との違い。