副交感神経節後線維の伝達物質はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
副交感神経の節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。これは、副交感神経の節前線維から放出される伝達物質もアセチルコリンであり、標的臓器のムスカリン性アセチルコリン受容体に結合して作用を発現するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. セロトニンは、中枢神経系における神経伝達物質や、消化管の運動調節、血管収縮などに関与しますが、副交感神経節後線維の伝達物質ではありません。正しくは:副交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。選びやすい理由:神経伝達物質の一つとして広く知られているため、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:アセチルコリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど他の主要な神経伝達物質。
- 2. メラトニンは、主に松果体から分泌されるホルモンで、睡眠・覚醒リズムの調節に関与しますが、副交感神経節後線維の伝達物質ではありません。正しくは:副交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。選びやすい理由:ホルモンとして神経系の調節に関わるため、選択肢として選びやすいかもしれませんが、自律神経の伝達物質とは異なります。混同注意:アセチルコリン、ノルアドレナリン、神経伝達物質やホルモンの機能の違い。
- 3. アドレナリンは、主に副腎髄質から分泌されるホルモンであり、交感神経刺激時に分泌され、全身に作用しますが、副交感神経節後線維の伝達物質ではありません。正しくは:副交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。アドレナリンはホルモンであり、交感神経節後線維の伝達物質はノルアドレナリンが主です。選びやすい理由:交感神経系の興奮時に放出される物質として有名であるため、混同して選びやすいです。混同注意:ノルアドレナリン(交感神経節後線維伝達物質)、アセチルコリン(副交感神経節後線維伝達物質)。
- 4. 正解。アセチルコリンは、副交感神経の節前線維および節後線維の両方において伝達物質として機能します。節後線維から放出され、標的臓器のムスカリン受容体に作用し副交感神経の反応を引き起こします。選びやすい理由:自律神経系の伝達物質として基本的な知識であり、正しく理解していれば選択しやすいです。混同注意:ノルアドレナリン(交感神経節後線維の主な伝達物質)。
- 5. ノルアドレナリンは、交感神経の節後線維の主な伝達物質であり、副交感神経節後線維の伝達物質ではありません。一部の例外を除き、主にα受容体やβ受容体に作用します。正しくは:副交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。ノルアドレナリンは交感神経節後線維の主な伝達物質です。選びやすい理由:アセチルコリンと同様に自律神経系の主要な伝達物質であるため、交感神経と副交感神経の区別があいまいだと選びやすいです。混同注意:アセチルコリン(副交感神経節後線維伝達物質)。
国試ポイント
自律神経系の伝達物質とその作用の違いを正確に理解し、交感神経と副交感神経の節前・節後線維での伝達物質の組み合わせを覚える。
混同注意
交感神経の節後線維の伝達物質(ノルアドレナリン)と混同しやすい。また、副交感神経の節前線維と節後線維がいずれもアセチルコリンである点もポイントとなる。
次に同じ論点が出たら
自律神経系の問題が出た場合は、まず交感神経か副交感神経か、次に節前線維か節後線維かを確認し、それぞれの伝達物質を判断する。
関連知識
交感神経の節前線維、および副交感神経の節前・節後線維の伝達物質はアセチルコリンである。交感神経の節後線維の伝達物質は大部分がノルアドレナリンであり、一部汗腺ではアセチルコリンである。