細胞診検体採取で、主に穿刺吸引法を用いる部位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
甲状腺の腫瘤性病変の診断には、超音波ガイド下での穿刺吸引細胞診(Fine Needle Aspiration, FNA)が広く用いられます。これは低侵襲で、良悪性の鑑別診断に非常に有用な手技です。他の選択肢の部位では、それぞれに適した異なる細胞採取法が用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 口腔は粘膜の擦過やブラッシングによる細胞採取が一般的です。正しくは:口腔の細胞診は主に擦過法やブラッシング法を用います。選びやすい理由:体表に近い部位であるため、穿刺吸引のイメージを持つ人もいるかもしれません。混同注意:粘膜からの採取法と混同しやすいです。
- 2. 正解。甲状腺の腫瘤性病変の診断には、超音波ガイド下での穿刺吸引細胞診(FNA: Fine Needle Aspiration)が最も広く用いられます。これにより、低侵襲で病変の組織学的特徴を評価し、良悪性の鑑別を行います。選びやすい理由:体表に近く、触診で異常が確認されやすい部位であるため、穿刺のイメージがつきやすいです。混同注意:リンパ節や乳腺など、他の穿刺吸引の対象となる部位と混同する可能性があります。
- 3. 膀胱の細胞診は、尿中に剥離した細胞を検査する尿細胞診(自然排泄尿や膀胱洗浄液)が一般的であり、直接穿刺吸引することは稀です。正しくは:膀胱の細胞診は主に尿細胞診(尿中細胞や膀胱洗浄液)を行います。選びやすい理由:内部の臓器であり、針を用いるイメージを持つ人もいるかもしれませんが、膀胱癌のスクリーニングは尿で行われます。混同注意:他の体腔臓器への穿刺と混同しやすいです。
- 4. 子宮頸部の細胞診は、綿棒やブラシを用いた擦過法(パップテストなど)により、表面の細胞を採取します。穿刺吸引法は適用されません。正しくは:子宮頸部の細胞診は、主に擦過法を用います。選びやすい理由:婦人科領域の重要な細胞診であるため、選択肢として目を引くかもしれません。混同注意:子宮内膜など他の婦人科系検査と混同しやすいです。
- 5. 子宮内膜の細胞診は、キュレットや専用の吸引チューブを用いて内膜組織を掻爬・吸引する方法が主流であり、甲状腺のような細い針での穿刺吸引とは異なります。正しくは:子宮内膜の細胞診は、子宮内膜組織を掻爬・吸引する方法を用います。選びやすい理由:吸引という言葉から連想されやすいかもしれませんが、穿刺吸引とは手技が異なります。混同注意:子宮頸部細胞診と混同しやすいです。
国試ポイント
細胞診における検体採取法と、それに適応される主な臓器の組み合わせを正確に理解しているかを問う問題です。特に、主要な細胞診手技と、どの臓器の診断に用いられるかを覚えている必要があります。
混同注意
それぞれの臓器で行われる他の検査方法や、似たような名前の採取法と混同しやすいです。例えば、吸引と穿刺吸引の違いなど。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、他の臓器における主要な細胞診採取法(例: 乳腺の穿刺吸引、喀痰細胞診、胸水・腹水細胞診など)について、その手技と目的が適切に結びついているかを確認するでしょう。
関連知識
細胞診の採取法(擦過法、ブラッシング法、穿刺吸引法、洗浄法、剥離細胞診など)、それぞれの方法の適応臓器、手技の目的と限界、各臓器の腫瘍性病変の一般的な診断プロセス。