脂質の染色法でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
コンゴーレッド染色はアミロイドの検出に用いられる特殊染色であり、脂質を染色する目的ではありません。その他のナイルブルー染色、オイルレッドO染色、スダンブラックB染色、スダンⅢ染色は全て脂質の検出・同定に用いられる染色法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。コンゴーレッド染色は、アミロイドを特異的に検出するための染色法です。脂質とは関係ありません。アミロイドは異常に蓄積するタンパク質性の物質です。正しくは:この選択肢は脂質染色法ではないため、正解です。選びやすい理由:染色法の名前が並んでいるため、似たような名前の脂質染色法と混同する可能性があります。混同注意:スダンⅢ染色やオイルレッドO染色など、他の脂質染色法と名前の響きが似ていると感じるかもしれません。
- 2. ナイルブルー染色は、主に中性脂肪や脂肪酸などの脂質を染め分けるために用いられる染色法です。青色に染色されます。正しくは:これは脂質染色法の一つです。選びやすい理由:脂質染色法であることを知らないと、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:他の一般的な組織染色法(例:HE染色)と混同して、脂質染色だと気づかないかもしれません。
- 3. オイルレッドO染色は、中性脂肪やリン脂質などの脂質を赤色に染色する、非常に一般的な脂質染色法です。正しくは:これは脂質染色法の一つです。選びやすい理由:名前から「オイル」と連想されるため、脂質染色法であると比較的推測しやすいですが、確信が持てないと誤答を選ぶ可能性があります。混同注意:他の赤い色素を用いる染色法(例:PAS染色など)と混同する可能性がありますが、対象が脂質である点が異なります。
- 4. スダンブラックB染色は、中性脂肪、リン脂質、コレステロールエステルなど、幅広い脂質を黒褐色に染色する汎用性の高い脂質染色法です。正しくは:これは脂質染色法の一つです。選びやすい理由:スダンという名前から脂質染色法を連想しやすいですが、脂質染色法でないものを選ぶ問題なので、知識が不確かな場合は混乱するかもしれません。混同注意:「スダン」という共通の名前を持つ他のスダン色素系染色法(スダンⅢなど)とは区別せず、単に脂質染色の一種として認識されていれば問題ありません。
- 5. スダンⅢ染色は、中性脂肪をオレンジ色に染色する古典的な脂質染色法です。現在ではオイルレッドO染色が多く用いられます。正しくは:これは脂質染色法の一つです。選びやすい理由:「スダン」という名前から脂質染色法であることが分かりやすいですが、脂質染色法でないものを選ぶ問題なので、知識が不確かな場合は混乱するかもしれません。混同注意:スダンブラックBと混同されることがありますが、それぞれ染色される脂質の種類や色が異なることを理解していると良いでしょう。
国試ポイント
組織・細胞の特殊染色に関する基本的な知識、特に各染色法の目的や対象物質(脂質、糖、タンパク質など)を正確に理解しているかを問う問題です。代表的な脂質染色法とその用途を覚えている必要があります。
混同注意
染色法の名前がカタカナで表記されるため、似た響きの染色法や、複数の対象を染める汎用的な染色法と混同しやすいです。特に、脂質染色法の中での種類の違いや、他の特定の物質(アミロイド、糖原など)を染める特殊染色法との区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点で出題された場合、他の特殊染色(例:PAS染色、アザン染色など)の中から脂質染色ではないものを選ばせる形式や、特定の疾患(例:脂肪肝、アミロイドーシス)で用いられる染色法を問う形式が考えられます。また、染色像の色や染色原理を問う問題も想定されます。
関連知識
脂質染色法(Nile blue, Oil Red O, Sudan Black B, Sudan IIIなど)、アミロイド染色(Congo red)、糖原染色(PAS染色)、タンパク質染色(Bromophenol blueなど)、核酸染色(Feulgen染色)。各染色法の原理(物理的溶解、化学結合など)と、染色の色。