原核生物はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
原核生物は、真核生物とは異なり、核膜に包まれた細胞核やミトコンドリア、葉緑体などの膜結合型細胞小器官を持たない生物群です。DNAは細胞質中に存在し、通常は環状です。リボソームはありますが、真核生物のリボソームとは構造が異なります。細菌や古細菌がこれに分類され、Chlamydia psittaciは偏性細胞内寄生性の細菌であり、Escherichia coliは腸内細菌の一種であるため、両者とも原核生物に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. Aspergillus fumigatusは真菌の一種であり、真核生物に分類されます。核膜に包まれた細胞核やミトコンドリアなどの細胞小器官を持っています。正しくは:真核生物選びやすい理由:微生物であるため、細菌と同じ原核生物と誤解しやすい可能性があります。混同注意:細菌(原核生物)
- 2. Candida albicansは真菌の一種であり、真核生物に分類されます。核膜に包まれた細胞核やミトコンドリアなどの細胞小器官を持っています。正しくは:真核生物選びやすい理由:Aspergillus fumigatusと同様に、微生物であるため細菌と同じ原核生物と誤解しやすい可能性があります。混同注意:細菌(原核生物)
- 3. 正解。Chlamydia psittaciはクラミジア属の細菌であり、核膜を持たず、膜結合型細胞小器官を欠くため、原核生物に分類されます。特に偏性細胞内寄生菌として知られています。選びやすい理由:特異な増殖サイクルを持つため、一般的な細菌とは異なると感じ、分類に迷うことがあります。混同注意:ウイルス(細胞構造を持たない)
- 4. Entamoeba histolyticaは赤痢アメーバとして知られる原虫の一種であり、真核生物に分類されます。核膜に包まれた細胞核やミトコンドリアなどの細胞小器官を持っています。正しくは:真核生物選びやすい理由:小さく単細胞生物であるため、細菌と混同しやすい可能性があります。混同注意:細菌(原核生物)
- 5. 正解。Escherichia coliは大腸菌として知られる細菌の一種であり、核膜を持たず、膜結合型細胞小器官を欠くため、原核生物に分類されます。代表的なグラム陰性菌です。選びやすい理由:日常的によく聞く名前の細菌であるため、知識として知っていても、改めて原核生物に分類されるかどうかの確認を怠ることがあるかもしれません。混同注意:特に混同しやすいものはないが、真核生物と分類上の区別が曖昧になる可能性。
国試ポイント
原核生物と真核生物の主な違い(核膜の有無、細胞小器官の有無)と、代表的な分類を理解すること。
混同注意
原核生物(細菌)と真核生物(真菌、原虫)の区別が混同されやすい。特に細菌は小さいため、原虫や真菌と大きさで混同する可能性もある。
次に同じ論点が出たら
生物の名称を見た際に、それが細菌(原核生物)、真菌(真核生物)、原虫(真核生物)のいずれに分類されるかを判別する。
関連知識
原核生物には細菌の他に古細菌も含まれる。真核生物には、真菌、原虫、動物、植物が含まれる。ウイルスの分類は細胞構造を持たないため、原核生物や真核生物とは異なる。