生化学自動分析装置の検出部に後分光方式を用いることで可能となるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
後分光方式は、まず試料と試薬を混合し反応させた後に、分光器で特定の波長の光を選択して吸光度を測定する方式です。これにより、異なる2つの波長を用いて測定を行う二波長法が実現可能となり、濁度などの妨害物質の影響を低減できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。後分光方式は、反応後の測定光路に分光器が配置されるため、複数の波長を順次または同時に測定することが容易であり、二波長法による測定が実現可能です。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、装置の機能と測定法の関連性を理解していれば自然に選べます。混同注意:後分光方式と二波長法の関連性を理解していないと、他の測定法と混同する可能性があります。
- 2. 終点分析法は、反応が平衡に達した時点での吸光度変化を測定する方法であり、検出部の分光方式とは直接的な関係がありません。後分光方式でも終点分析法は可能ですが、後分光方式によって特に実現される機能ではありません。正しくは:後分光方式は、二波長法などより高度な吸光度測定法を実現します。選びやすい理由:終点分析法は一般的な測定法の一つであるため、一見すると関連があるように思えるかもしれません。混同注意:検出部の分光方式と、分析法の種類の区別がついていない場合に混同しやすいです。
- 3. 速度分析法(反応速度法)は、反応途中の吸光度変化率を測定する方法であり、検出部の分光方式とは直接的な関係がありません。後分光方式でも速度分析法は可能ですが、後分光方式によって特に実現される機能ではありません。正しくは:後分光方式は、二波長法などより高度な吸光度測定法を実現します。選びやすい理由:速度分析法も一般的な測定法の一つであるため、関連があるように思えるかもしれません。混同注意:検出部の分光方式と、分析法の種類の区別がついていない場合に混同しやすいです。
- 4. 紫外部吸収法は、紫外域の波長を利用して吸光度を測定する方法であり、分光方式自体を指すものではありません。後分光方式でも紫外部吸収法は可能ですが、それは分光器が紫外域の波長を選択できる能力によるものであり、後分光方式自体の特長ではありません。正しくは:後分光方式は、吸光度測定における波長選択の柔軟性を高め、特に二波長法による測定を可能にします。選びやすい理由:紫外部吸収は測定原理としてよく用いられるため、選択肢として魅力的ですが、後分光方式の特長を示すものではありません。混同注意:検出部の分光方式と、測定波長領域の概念を混同しやすいです。
- 5. ポイント法は、特定の時点で一度だけ吸光度を測定する手法であり、終点分析法や速度分析法の一種とも言えます。検出部の分光方式とは直接的な関係がありません。後分光方式によって特に実現される機能ではありません。正しくは:後分光方式は、二波長法など、複数の波長を必要とする測定法を実現します。選びやすい理由:ポイント法も生化学分析で使われる用語であるため、関連があるように思えるかもしれません。混同注意:検出部の分光方式と、分析法の測定タイミングの区別がついていない場合に混同しやすいです。
国試ポイント
生化学自動分析装置における検出方式(後分光方式、前分光方式、分光光度計の原理)と、それによって可能となる測定法を理解することが重要です。
混同注意
後分光方式と前分光方式の区別。後分光方式は反応後に波長を選択するため、多波長測定や複雑な補正に対応しやすいですが、前分光方式は反応前に波長を選択するため、単一波長での測定が基本となります。
次に同じ論点が出たら
生化学自動分析装置の検出部に関する問題が出た場合、検出方式(前分光か後分光か)がどの測定原理(二波長法、一点法、二点法など)を可能にするかを判断の軸とします。
関連知識
前分光方式は、分光器で特定の波長を選択した光を試料と反応させる方式です。二波長法は、主波長と副波長の2つの波長で吸光度を測定し、その差から目的物質の濃度を算出する方法で、共存物質による妨害(濁度、溶血など)の影響を補正するのに有効です。