アンモニアで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
臨床検査においてアンモニアは、窒素原子を含むため、アンモニア窒素濃度として表示されます。これは血中アンモニア量を定量的に示す標準的な方法であり、毒性物質であるアンモニアの蓄積度を評価する上で重要な指標となります。
選択肢ごとの解説
- 1. アンモニアの無毒化は主に肝臓で行われ、尿素に変換されます。腎臓は尿素の排泄を主な役割とします。正しくは:アンモニアの無毒化は主に肝臓で行われます。選びやすい理由:腎臓が排泄器官であるため、毒素の処理に関与していると誤解されやすいため。混同注意:尿素の排泄とアンモニアの無毒化の役割を混同しやすい。
- 2. アンモニアは主にアミノ酸の脱アミノ反応やプリン塩基・ピリミジン塩基の分解によって生成されます。核酸から直接生合成されるわけではありません。正しくは:アンモニアは主にアミノ酸の分解によって生成されます。選びやすい理由:窒素原子が核酸の構成要素であるため、核酸と直接的な関連があると考えてしまうため。混同注意:核酸の構成要素と、アンモニアの主な生成源(アミノ酸代謝)を混同しやすい。
- 3. 血漿中のアンモニアは主にイオン化型(アンモニウムイオン)として遊離の状態で存在し、タンパク質とはほとんど結合しません。正しくは:血漿中のアンモニアは主に遊離の状態で存在します。選びやすい理由:他の多くの脂溶性物質や薬物がタンパク質と結合して輸送されるため、アンモニアも同様と誤解しやすいため。混同注意:アンモニアの存在形態(遊離型イオン)と、他の物質(ホルモンや薬物)のタンパク質結合型を混同しやすい。
- 4. ウレアーゼ-GLDH法は、尿素の測定に用いられる主要な方法であり、アンモニアの直接測定には通常使用されません。アンモニアの測定には酵素法(GLDH法など)が用いられますが、ウレアーゼは尿素をアンモニアに分解する酵素です。正しくは:アンモニアは酵素法(例: GLDH法)などで測定されます。選びやすい理由:ウレアーゼによって尿素からアンモニアが生成されるため、アンモニア測定と関連があるように見えるため。混同注意:尿素測定法とアンモニア測定法、およびウレアーゼの役割を混同しやすい。
- 5. 正解。アンモニアは窒素原子を含むため、その濃度は臨床検査において「アンモニア窒素濃度」として表示されるのが一般的です。これは血中のアンモニア量を正確に示す表記法です。選びやすい理由:アンモニアの化学構造と臨床検査の表記が一致しているため、正解として選びやすい。
国試ポイント
アンモニアの代謝経路、排泄、臨床的な意義、および測定方法について理解する。
混同注意
アンモニアと尿素、アンモニア測定におけるアンモニア態窒素と総窒素。
次に同じ論点が出たら
アンモニアの代謝経路、臓器別役割、および臨床検査における表記法と測定原理を正確に理解しているかを確認する。
関連知識
アンモニアは主に肝臓で尿素に変換され無毒化される。腎臓は尿素を排泄する。血中アンモニア高値は肝機能障害や尿素サイクル異常を示唆し、肝性脳症の原因となる。血液検体では赤血球や細菌由来のアンモニア生成に注意が必要。