肺癌の腫瘍マーカーとして使用されないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
CA15-3は乳癌の腫瘍マーカーであり、肺癌の診断や経過観察には通常用いられません。他の選択肢はすべて肺癌の腫瘍マーカーとして使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。CA15-3は主に乳癌の腫瘍マーカーとして用いられます。肺癌の診断や経過観察には通常使用されません。正しくは:CA15-3は乳癌の腫瘍マーカーである。選びやすい理由:様々な癌種でマーカーが使われるため、CA15-3も肺癌と関連があると思い込む可能性がある。混同注意:CEAやCA19-9といった、複数の癌種で上昇するマーカーと混同する可能性がある。
- 2. CEA(癌胎児性抗原)は、腺癌を中心とした非小細胞肺癌の腫瘍マーカーとして広く用いられます。特に病期診断や治療効果判定、再発モニタリングに有用です。
- 3. CYFRA21-1は、扁平上皮癌を中心とした非小細胞肺癌の腫瘍マーカーとして使用されます。特に扁平上皮癌の診断や治療効果判定に有用です。
- 4. NSE(神経特異エノラーゼ)は、小細胞肺癌の腫瘍マーカーとして非常に重要です。小細胞肺癌の診断、病期診断、治療効果判定、再発モニタリングに不可欠です。
- 5. ProGRP(ガストリン放出ペプチド前駆体)は、NSEと同様に小細胞肺癌の腫瘍マーカーとして用いられます。NSEよりも早期診断や治療効果判定で有用な場合があり、特に小細胞肺癌に特異性が高いとされています。
国試ポイント
肺癌の主要な組織型(非小細胞肺癌、小細胞肺癌)と、それぞれに対応する代表的な腫瘍マーカーを正しく理解しているか。特に、他の臓器の癌マーカーと混同しないことが問われている。
混同注意
CA15-3とCA19-9(膵癌・消化器癌)、CA125(卵巣癌)など、他の臓器の腫瘍マーカーとの混同。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た場合は、各腫瘍マーカーがどの臓器の癌と関連が深いか、特にそのマーカーが最も特異的である癌種を判断する。
関連知識
肺癌の組織分類(小細胞肺癌、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌など)、各腫瘍マーカーの測定意義(診断、病期分類、治療効果判定、再発モニタリング)。