シールドルームで行うことが望ましい検査はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
筋電図検査は、筋肉の電気活動から生じる非常に微弱な生体電気信号を記録するため、外部からの電磁干渉(ノイズ)を受けやすい特性があります。シールドルームは電磁波を遮断し、ノイズの少ない環境を提供することで、より正確で信頼性の高い筋電図の測定を可能にします。他の選択肢の検査は、音響ノイズや他の環境要因に対する配慮は必要ですが、電磁シールドが必須となるほど電磁ノイズの影響を受けやすいものではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 聴力検査では、外部の音響ノイズを遮断するための防音室が不可欠ですが、電磁ノイズを遮断するシールドルームは通常必要ありません。正しくは:音響ノイズではなく、微小な電気信号を測定する検査であればシールドルームの恩恵を受ける可能性があります。選びやすい理由:検査環境の整備が重要という点で、聴力検査も特殊な部屋を必要とするため、選択肢として考慮するかもしれません。混同注意:防音室とシールドルームの目的(音響ノイズと電磁ノイズの遮断)の違い。
- 2. 正解。筋電図検査は、筋肉が発生する非常に微弱な電気信号を検出するため、外部からの電磁ノイズの影響を強く受けます。シールドルームで実施することで、ノイズを低減し、精度の高い測定が可能となります。
- 3. 心音図検査は心臓の拍動に伴う音を記録するものであり、音響的なノイズの遮断は重要ですが、電磁ノイズの遮断を目的としたシールドルームは必須ではありません。正しくは:測定対象が微弱な電気信号の場合にシールドルームが有効です。選びやすい理由:身体から出る微細な情報を記録するという点で、筋電図と似ていると感じるかもしれません。混同注意:音の測定と電気信号の測定の違い。
- 4. 超音波検査は超音波(機械的な振動波)を利用するため、電磁ノイズの影響はほとんど受けません。シールドルームでの実施は通常推奨されません。正しくは:微弱な生体電気信号を測定する検査であればシールドルームが必要です。選びやすい理由:画像診断の一種であり、高精度の検査という共通点から連想するかもしれません。混同注意:電磁波と音波の混同。
- 5. 熱画像検査は体表から放射される赤外線を検出するため、電磁ノイズの影響を受けず、シールドルームで実施する必要はありません。室温管理の方が重要です。正しくは:赤外線ではなく、微弱な電気信号を測定する検査であればシールドルームの恩恵を受けます。選びやすい理由:精密な環境制御が必要な検査であるという点で、他の検査と混同するかもしれません。混同注意:熱の測定と電気信号の測定。
国試ポイント
シールドルームの必要性とその目的(電磁ノイズ遮断)を理解し、特に微弱な生体電気信号を測定する検査(筋電図、脳波、心電図など)との関連性を問う問題です。各検査の原理と、それに伴う適切な検査環境の知識が求められます。
混同注意
防音室とシールドルームの区別。音波、電磁波、熱といった異なる物理現象を利用する検査と、そのノイズ対策の違い。高精度の検査一般と、特に電磁ノイズに弱い検査との区別。
次に同じ論点が出たら
次に類似の論点が出題された場合、シールドルームが必要な他の検査(脳波、誘発電位など)や、各検査における主なノイズ源と対策について問われる可能性を考慮します。また、検査室の環境整備に関する問題(温湿度管理、照明など)にも注意が必要です。
関連知識
脳波検査(EEG)や誘発電位検査(EP)も微弱な生体電気信号を測定するため、シールドルームでの実施が推奨される場合があります。磁気シールドルームは、MRIのような強力な磁場を用いる検査室にも設置され、外部への磁場漏洩を防ぐ目的もありますが、本問の文脈は主に電磁ノイズからの保護を指します。各検査の物理学的原理と、それに伴うアーチファクトの種類と対策。