抗真菌薬はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
フルコナゾールはアゾール系抗真菌薬の一種で、真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールの生合成を阻害することで真菌の増殖を抑制または殺菌的に作用します。深在性真菌症や表在性真菌症(カンジダ症など)の治療に広く用いられます。他の選択肢はそれぞれ抗ウイルス薬(アシクロビル)、抗結核薬(イソニアジド、リファンピシン)、抗細菌薬(ミノサイクリン)であり、作用する微生物の種類が異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. アシクロビルは抗ウイルス薬であり、特にヘルペスウイルス感染症の治療に用いられます。真菌には効果がありません。正しくは:アシクロビルは抗ウイルス薬である。選びやすい理由:感染症治療薬という点で混同しやすいですが、作用機序と標的微生物が異なります。混同注意:他の抗微生物薬(抗細菌薬、抗真菌薬、抗結核薬など)と混同しやすい。
- 2. イソニアジドは抗結核薬(抗酸菌薬)であり、結核菌に特異的に作用します。真菌には効果がありません。正しくは:イソニアジドは抗結核薬である。選びやすい理由:特定の細菌(結核菌)に特化した薬であるため、その特異性から他の微生物群の薬と間違えやすいかもしれません。混同注意:他の抗微生物薬、特に抗細菌薬や抗真菌薬と混同しやすい。
- 3. 正解。フルコナゾールはアゾール系の抗真菌薬であり、真菌細胞膜のエルゴステロール生合成を阻害することで、深在性真菌症やカンジダ症などの治療に広く使用されます。
- 4. ミノサイクリンはテトラサイクリン系の抗生物質(抗細菌薬)であり、幅広い細菌感染症の治療に用いられます。真菌には効果がありません。正しくは:ミノサイクリンは抗細菌薬である。選びやすい理由:これも一般的な感染症治療薬であるため、薬剤名が似ていたり作用機序の区別が曖昧だと間違えやすいです。混同注意:抗真菌薬や他の抗微生物薬と混同しやすい。
- 5. リファンピシンは抗結核薬の一つであり、結核菌のRNA合成を阻害することで作用します。一部の細菌にも有効ですが、真菌には効果がありません。正しくは:リファンピシンは抗結核薬である。選びやすい理由:イソニアジドと同様に、結核治療に用いられる重要な薬剤であるため、他の抗微生物薬と混同する可能性があります。混同注意:他の抗微生物薬、特に抗細菌薬や抗真菌薬と混同しやすい。
国試ポイント
この問題は、主要な抗微生物薬の種類と、それぞれがどの微生物(ウイルス、細菌、真菌、結核菌など)に特異的に作用するかという基本的な知識を問うています。薬剤の名称と作用スペクトルの正確な理解が求められます。
混同注意
抗ウイルス薬、抗細菌薬、抗真菌薬、抗結核薬といった感染症治療薬の分類は、名称が似ていたり、作用機序や対象微生物が異なるため混同しやすいです。特に、よく使われる代表的な薬剤の名前と分類はしっかり覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各薬剤名を見て、それが「抗ウイルス薬」「抗細菌薬」「抗真菌薬」「抗結核薬」「抗寄生虫薬」のいずれに分類されるかを正確に判断できるよう学習する必要があります。特に代表的な薬剤については、その分類を確実に覚えることが重要です。
関連知識
各薬剤の作用機序(DNAポリメラーゼ阻害、RNAポリメラーゼ阻害、細胞壁合成阻害、エルゴステロール合成阻害など)、代表的な副作用、およびその薬剤が特に有効な感染症について理解しておくことが重要です。例えば、アゾール系抗真菌薬にはフルコナゾールの他にイトラコナゾールやボリコナゾールなどがあり、ポリエン系抗真菌薬にはアムホテリシンBなどがあります。