早期胃癌について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
早期胃癌の肉眼分類は、日本内視鏡学会の「0型分類」が国際的に広く用いられています。この分類には、隆起型(I型)、表在隆起型(IIa型)、表在平坦型(IIb型)、表在陥凹型(IIc型)、陥凹型(III型)などが含まれます。したがって、早期胃癌は肉眼分類で0型に相当するという記述は正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 早期胃癌でも静脈浸潤が認められることがあります。正しくは:早期胃癌でも静脈浸潤を認めることがあります。選びやすい理由:早期癌という言葉から、全身への転移リスクが低いという印象を受け、血管侵襲もないと誤解しやすいです。混同注意:進行癌との違い、特に転移の有無に関する誤解。
- 2. 早期胃癌には陥凹型病変(肉眼分類のIIc型やIII型など)も含まれます。正しくは:早期胃癌には陥凹型病変も含まれます。選びやすい理由:早期癌という言葉から、隆起型のような比較的見つけやすい病変のみをイメージしやすいです。混同注意:肉眼分類の各型の特徴と、それが早期癌に含まれるかどうかの知識が混同されやすいです。
- 3. 早期胃癌の浸潤は粘膜下層までにとどまるものを指し、粘膜内のみに限定されるわけではありません。正しくは:癌の浸潤は粘膜下層までにとどまります。選びやすい理由:「早期」という言葉から、浸潤が非常に浅い(粘膜内)という印象を受けやすいですが、粘膜下層まで浸潤していても早期胃癌と診断されます。混同注意:粘膜内癌と早期胃癌の定義の混同。
- 4. 早期胃癌であってもリンパ節転移は約10-20%の確率で認められることがあります。正しくは:早期胃癌でもリンパ節転移を認めることがあります。選びやすい理由:「早期」という言葉から、転移がないと誤解しやすいですが、早期胃癌の定義はあくまで深達度であり、転移の有無ではありません。混同注意:早期癌の定義(深達度)と、転移の有無の混同。
- 5. 正解。早期胃癌の肉眼分類は、日本内視鏡学会分類(0型分類)に基づき、I型(隆起型)、IIa型(表在隆起型)、IIb型(表在平坦型)、IIc型(表在陥凹型)、III型(陥凹型)などに細分されます。選択肢の「型」は、この「0型」を指すため、正しい記述です。
国試ポイント
早期胃癌の定義(深達度)と、関連する病理学的特徴(静脈・リンパ節侵襲の可能性)、および肉眼分類(0型分類)に関する正確な知識が問われています。特に「早期」という言葉が持つイメージと実際の病態とのギャップを理解しているかがポイントです。
混同注意
早期胃癌の定義(深達度が粘膜下層まで)と、粘膜内癌、そしてリンパ節転移や静脈浸潤の有無の関連が混同されやすいです。また、肉眼分類の各型(隆起型、陥凹型など)と早期胃癌の包含関係も誤解されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、早期胃癌の定義(深達度)を正確に理解しているか、そしてリンパ節転移の有無が早期胃癌の定義に含まれるかどうかを確認する問題が出題される可能性があります。
関連知識
早期胃癌の定義(癌細胞の浸潤が粘膜下層までにとどまるもの、リンパ節転移の有無は問わない)、日本内視鏡学会の早期胃癌肉眼分類(0型分類とその細分類)、胃癌の深達度と転移リスクの関係、治療法の選択基準(内視鏡的治療と外科的切除)。