血小板数をBrecher-Cronkite法にて目視した。用いた計算板(Burker-Turk)の区画(別冊No. 14)を別に示す。100倍に希釈した血液を用いた図中オレンジ色枠内の任意の5つの中区画のカウントは(14,16,13,12,15)であった。血液1μL中の血小板数で正しいのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
血小板数の計算は以下の手順で行います。まず、5つの中区画で計数された値の平均を算出します。(14+16+13+12+15) ÷ 5 = 14個。次に、Burker-Turk計算盤の中区画1個の体積は0.2mm × 0.2mm × 0.1mm = 0.004mm³ = 0.004μLです。したがって、血液1μL中の血小板数は、(平均計数値) × (希釈倍率) × (1/1中区画の体積) で求められます。14個 × 100 (希釈倍率) × (1/0.004μL) = 14 × 100 × 250 = 350,000個/μLとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 計算が誤っています。血小板数を算出する際の希釈倍率、計数した区画の体積、または計数平均値の適用に誤りがあります。正しくは:正しい計算式に計数値を適用すると、350,000個/μLとなります。選びやすい理由:希釈倍率や体積の計算間違いにより、桁がずれてしまう可能性があります。混同注意:他の血球計算の計算式や、異なる希釈倍率・区画体積の適用と混同している可能性があります。
- 2. 計算が誤っています。血小板数を算出する際の希釈倍率、計数した区画の体積、または計数平均値の適用に誤りがあります。正しくは:正しい計算式に計数値を適用すると、350,000個/μLとなります。選びやすい理由:希釈倍率や体積の計算間違いにより、桁がずれてしまう可能性があります。混同注意:他の血球計算の計算式や、異なる希釈倍率・区画体積の適用と混同している可能性があります。
- 3. 計算が誤っています。血小板数を算出する際の希釈倍率、計数した区画の体積、または計数平均値の適用に誤りがあります。正しくは:正しい計算式に計数値を適用すると、350,000個/μLとなります。選びやすい理由:希釈倍率や体積の計算間違いにより、桁がずれてしまう可能性があります。混同注意:他の血球計算の計算式や、異なる希釈倍率・区画体積の適用と混同している可能性があります。
- 4. 正解。Brecher-Cronkite法による血小板計算では、通常Burker-Turk計算盤の中央大区画(25個の中区画からなる)のうち、対角線上の5つの中区画または四隅の4つの中区画で計数します。この問題では任意の5つの中区画で計数されています。まず、5つの計数値(14, 16, 13, 12, 15)の平均を求めます。(14+16+13+12+15) ÷ 5 = 14個/中区画。Burker-Turk計算盤の中区画1個の体積は、0.2mm × 0.2mm × 0.1mm = 0.004mm³ = 0.004μLです。計数した5中区画の合計体積は 0.004μL × 5 = 0.02μLです。したがって、計数された5中区画の平均値14個は、0.004μLあたりの血小板数に相当します。計算式は、(計数された血小板数の平均) × (希釈倍率) × (1/中区画の体積) です。しかし、一般的な方法として5つの中区画を計数し、その平均値14を1中区画あたりとして計算盤係数を用いるため、(14 × 100(希釈倍率) × 500(計算盤係数)) = 700,000ではありません。本問の計算盤の体積を考えると、1中区画あたり0.004μLなので、5中区画あたりは0.02μLです。平均血小板数 (14+16+13+12+15)/5 = 14個。これは1中区画あたりの数です。全体の式は、(計数された細胞数/区画数) × (希釈倍率) × (1/1区画の体積) となります。この場合は5つの中区画の平均が14なので、14 × 100(希釈倍率) × (1/0.004μL) = 14 × 100 × 250 = 350,000個/μLとなります。別解として、総計数値 (14+16+13+12+15) = 70個を計数した区画の総体積で割る方法もあります。総体積は0.004μL/中区画 × 5中区画 = 0.02μL。したがって、(70個 / 0.02μL) × 100(希釈倍率) = 3500 × 100 = 350,000個/μL となります。正しくは:正しい計算に基づいています。選びやすい理由:他の選択肢と異なり、計算方法を正確に理解している場合にのみ導き出せる数値です。混同注意:希釈倍率の適用、計算盤の体積、または計数する区画の選び方を誤ると、異なる値が算出されます。
- 5. 計算が誤っています。血小板数を算出する際の希釈倍率、計数した区画の体積、または計数平均値の適用に誤りがあります。例えば、計算盤係数500を単純に適用し、平均計数と希釈倍率を掛け合わせると700,000個/μLとなる場合がありますが、これはBurker-Turk計算盤の中央大区画の全体積(0.02μL)に対する係数(50,000)と混同している可能性があります。または、Neubauer計算盤における赤血球計算の計算盤係数などと混同している可能性があります。正しくは:正しい計算式に計数値を適用すると、350,000個/μLとなります。選びやすい理由:計算盤係数や希釈倍率を誤って適用すると、700,000という結果が導き出される可能性があります。特に、Neubauer計算盤における白血球計算で中央大区画全体を計数する場合の計算盤係数50 (または50000/mL)などと混同しやすいです。混同注意:特定の計算盤や計数方法における計算盤係数を誤って適用したり、血小板数の正常値範囲の一般的な知識と混同したりする可能性があります。
国試ポイント
血小板数の手動計数法(Brecher-Cronkite法など)における計算盤(特にBurker-Turk型)の各区画の体積と希釈倍率を用いた正確な細胞数算出能力が問われています。特に、中区画の体積の理解と、それに伴う計算盤係数の適切な適用が重要です。複数の区画を計数した場合の平均値の扱い方、希釈倍率の乗算も必須知識です。
混同注意
Neubauer計算盤との区画の違い、赤血球や白血球計数時の計算盤係数、および希釈倍率を混同しやすいです。また、計数する区画の数とそれぞれの区画の体積の理解不足が間違いを誘発します。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず使用されている計算盤の種類と、どの区画で計数されたかを正確に確認します。次に、その区画の体積を想起し、計数された細胞数の平均値(または総計数値)と希釈倍率を正しく適用して計算します。特に、計算盤係数を用いる場合は、その係数がどの区画の体積に対応しているかを慎重に判断します。
関連知識
計算盤の種類(Neubauer、Burker-Turkなど)、各区画(大区画、中区画、小区画)の寸法と体積、血球の種類ごとの標準的な計数方法と希釈液、希釈倍率の計算、そして血小板の生理的正常値範囲。