作業環境管理はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
作業環境管理とは、有害物質や物理的因子が存在する作業環境そのものを改善し、有害因子を排除または低減することを目的とした対策です。選択肢3の局所排気装置の導入は、有害物質を排出することで作業環境中の濃度を下げる直接的な対策です。選択肢5の作業場の管理区分判定は、作業環境測定の結果に基づいて環境の有害度を評価し、その後の改善策(作業環境管理)の基礎となる重要なプロセスです。保護具の使用(作業管理/健康管理)、労働時間の短縮(作業管理)、特殊健康診断の実施(健康管理)は、直接的な環境改善ではなく、個人への対策や健康状態のモニタリングに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 個人用保護具の着用は、作業環境管理ではなく、作業管理または健康管理の一環として個人レベルでのリスク低減策に分類されます。作業環境管理は、有害因子そのものを環境から除去・低減することを指します。正しくは:これは作業管理または健康管理に分類されます。選びやすい理由:作業環境下でのリスクから労働者を保護する手段であるため、作業環境管理の一部と誤解しやすいかもしれません。しかし、これは環境そのものではなく、作業者個人への対策です。混同注意:作業管理、健康管理
- 2. 労働時間の短縮は、作業管理の一環であり、有害因子への暴露時間を減らすことで労働者の健康リスクを低減する目的があります。作業環境そのものの改善とは異なります。正しくは:これは作業管理に分類されます。選びやすい理由:有害因子への暴露量を減らすという点で、結果的に環境負荷を低減するように見えるかもしれませんが、環境そのものを改善するものではありません。混同注意:作業管理
- 3. 正解。局所排気装置の設置は、作業環境中の有害物質を作業員が吸入する前に捕集・排気することで、作業環境そのものから有害因子を除去・低減する直接的な対策であり、作業環境管理の中核的な要素です。選びやすい理由:環境中の有害物質を直接排除する最も典型的な例です。
- 4. 特殊健康診断は、特定の有害業務に従事する労働者の健康状態を定期的に評価し、早期に異常を発見するための健康管理の一環です。作業環境そのものを改善するものではありません。正しくは:これは健康管理に分類されます。選びやすい理由:有害業務との関連で実施されるため、環境との関連性を感じやすいですが、これはあくまで人の健康状態を管理するものです。混同注意:健康管理
- 5. 正解。作業場の管理区分判定は、有害物質の空気中濃度を測定し、その結果に基づいて作業環境を第I、第II、第III管理区分に分類することで、環境の状態を評価し、適切な管理対策を講じるための基礎となります。これは作業環境管理における評価と改善計画の一部です。選びやすい理由:作業環境の状態を客観的に評価し、管理の必要性を判断する直接的なプロセスです。
国試ポイント
労働衛生管理の三管理(作業環境管理、作業管理、健康管理)のそれぞれの内容と具体的な対策を正しく理解しているかどうかが問われる問題です。特に、環境そのものへの対策か、作業方法への対策か、労働者個人への対策かを区別する能力が重要です。
混同注意
作業環境管理と作業管理、健康管理との違い。特に保護具の使用や労働時間の短縮は、一見環境と関連するように見えても、直接的な環境改善ではない点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、与えられた選択肢が「有害因子そのものを環境から除去・低減するもの」「作業方法や手順を変更するもの」「労働者の健康状態を直接管理するもの」のいずれに分類されるかを正確に見極める必要があります。
関連知識
労働安全衛生法、作業環境測定、産業衛生工学、リスクアセスメント