Serratia marcescensが陰性を示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
セラチア・マルセセンスは、VP反応、DNase試験、運動性テスト、リジン脱炭酸試験では陽性を示しますが、IPA反応(フェニルアラニンデアミナーゼ試験)は陰性となります。この陰性反応は、セラチア・マルセセンスを鑑別する重要な性状の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. セラチア・マルセセンスはアセトインを産生するため、VP反応は陽性となります。正しくは:「陽性を示す」に訂正するか、問題文の意図に合わせる場合は「IPA反応」など他の項目に置き換えるべきです。選びやすい理由:グラム陰性桿菌、特に腸内細菌科細菌の生化学的性状は多岐にわたるため、VP反応の陽性/陰性を他の菌種と混同しやすいです。混同注意:Enterobacter属やKlebsiella属など、VP反応が陽性となる他の腸内細菌科細菌と混同しやすいです。
- 2. 正解。セラチア・マルセセンスはフェニルアラニンデアミナーゼ酵素を持たないため、フェニルアラニンデアミナーゼ試験(IPA反応)は陰性となります。
- 3. セラチア・マルセセンスはデオキシリボヌクレアーゼ(DNase)を産生するため、DNase試験は陽性となります。これは本菌の重要な特徴です。正しくは:「陽性を示す」に訂正するか、問題文の意図に合わせる場合は「IPA反応」など他の項目に置き換えるべきです。選びやすい理由:腸内細菌科細菌の中でDNase産生菌は比較的少ないため、DNase陰性の菌と混同してしまいやすいです。混同注意:DNase陰性の他の腸内細菌科細菌、例えば大腸菌などと混同しやすいです。
- 4. セラチア・マルセセンスは周毛性の鞭毛を持ち、運動性があるため、運動性テストは陽性となります。正しくは:「陽性を示す」に訂正するか、問題文の意図に合わせる場合は「IPA反応」など他の項目に置き換えるべきです。選びやすい理由:腸内細菌科細菌には非運動性の菌種(例:Klebsiella属)も存在するため、運動性の有無を混同しやすいです。混同注意:Klebsiella属など、非運動性の腸内細菌科細菌と混同しやすいです。
- 5. セラチア・マルセセンスはリジン脱炭酸酵素を産生するため、リジン脱炭酸試験は陽性となります。正しくは:「陽性を示す」に訂正するか、問題文の意図に合わせる場合は「IPA反応」など他の項目に置き換えるべきです。選びやすい理由:様々なアミノ酸(リジン、オルニチンなど)に対する脱炭酸酵素試験の結果は菌種によって異なるため、特定の菌種におけるリジン脱炭酸の有無を誤解しやすいです。混同注意:リジン脱炭酸陰性のサルモネラ属など、他の腸内細菌科細菌と混同しやすいです。
国試ポイント
腸内細菌科細菌の主要な菌種について、それぞれの代表的な生化学的性状(特に陽性/陰性)を正確に記憶しているかが問われています。特定の菌種を他の菌種と鑑別するための鍵となる特徴を理解することが重要です。
混同注意
IPA反応は「インドール産生試験」と混同されやすいですが、本問では「フェニルアラニンデアミナーゼ試験」を指すのが一般的です。また、VP反応とIPA反応の陽性/陰性を逆にして記憶してしまうミスもよく見られます。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が出題された場合、他の代表的なグラム陰性桿菌(例:大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属)についても、各種生化学的性状(特にIMViC、DNase、運動性、ウレアーゼ、脱炭酸酵素)の陽性/陰性を正確に判断できるかを確認します。
関連知識
腸内細菌科細菌の同定には、IMViC試験(インドール、メチルレッド、VP、クエン酸利用)、ウレアーゼ試験、各種脱炭酸酵素試験(リジン、オルニチン)、運動性、DNase、H2S産生など、多くの生化学的性状が用いられます。セラチア・マルセセンスの識別のポイントとして、DNase陽性、運動性陽性、VP陽性、リジン脱炭酸陽性、そしてIPA陰性が挙げられます。