DNAウイルスはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
B型肝炎ウイルスはヘパドナウイルス科、サイトメガロウイルスはヘルペスウイルス科にそれぞれ分類され、これらはどちらもゲノムとしてDNAを持つDNAウイルスです。一方、ムンプスウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、インフルエンザウイルスはゲノムとしてRNAを持つRNAウイルスです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。B型肝炎ウイルスは、ヘパドナウイルス科に属するDNAウイルスです。ゲノムは二本鎖DNAであり、一部一本鎖領域も存在します。
- 2. ムンプスウイルスは、パラミクソウイルス科に属するRNAウイルスです。ゲノムは一本鎖RNA(マイナス鎖)です。正しくは:ムンプスウイルスは、RNAウイルスに分類されます。選びやすい理由:一般的な小児感染症として広く知られているため、その分類を正確に覚えていないと誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:麻疹ウイルス(同じパラミクソウイルス科)や風疹ウイルス(トガウイルス科)など、他の発疹性疾患を起こすウイルスとの分類を混同することがあります。これらもRNAウイルスです。
- 3. 正解。サイトメガロウイルスは、ヘルペスウイルス科に属するDNAウイルスです。ゲノムは二本鎖DNAです。
- 4. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、レトロウイルス科に属するRNAウイルスです。ゲノムは一本鎖RNAであり、逆転写酵素によって宿主細胞内でDNAを合成します。正しくは:ヒト免疫不全ウイルスは、RNAウイルスに分類されます。選びやすい理由:逆転写酵素によりDNAを合成するというライフサイクルの特徴から、DNAウイルスと誤解しやすいですが、ゲノムはRNAです。混同注意:逆転写酵素を持つウイルス(レトロウイルス)の分類、およびそのライフサイクル中にDNAを合成するという特殊性から、一般的なDNAウイルスと混同しやすいです。
- 5. インフルエンザウイルスは、オルソミクソウイルス科に属するRNAウイルスです。ゲノムは分節性の一本鎖RNA(マイナス鎖)です。正しくは:インフルエンザウイルスは、RNAウイルスに分類されます。選びやすい理由:冬に流行する代表的なウイルスであり、身近な存在であるため、その基本的な分類が曖昧なままだと誤って選択する可能性があります。混同注意:アデノウイルス(DNA)、コロナウイルス(RNA)など、他の呼吸器系感染症ウイルスとの核酸分類を混同することがあります。
国試ポイント
ウイルスの基礎的な分類(DNAウイルスかRNAウイルスか)に関する知識と、主要な疾患の原因となるウイルスの核酸の種類を正確に識別できるかを問う問題です。臨床検査技師として感染症の原因ウイルスを理解する上で不可欠な知識です。
混同注意
主要な感染症ウイルスの核酸の種類(DNAかRNAか)は混同されやすいポイントです。特に、ヒト免疫不全ウイルスのように、逆転写酵素によって宿主内でDNAを合成するRNAウイルスは、混乱の原因になりやすいです。また、代表的なDNAウイルス群(例:ヘルペスウイルス科)とRNAウイルス群(例:インフルエンザウイルス)の所属が曖昧だと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、単にDNAウイルスかRNAウイルスかだけでなく、さらに詳細な分類(例:二本鎖DNAウイルス、一本鎖RNAプラス鎖ウイルスなど)や、そのウイルスが引き起こす主な疾患、特徴的な検査所見なども問われる可能性があります。エンベロープの有無による分類も合わせて理解しておくことが重要です。
関連知識
DNAウイルスおよびRNAウイルスの代表的な例、それぞれのゲノムの特徴(一本鎖/二本鎖、プラス鎖/マイナス鎖、分節性など)、エンベロープの有無、主な感染経路や疾患、およびウイルスの複製様式についても関連知識として重要です。