凝固因子でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
プロテインCは、活性化プロテインC(APC)として作用し、活性化凝固因子VaとVIIIaを不活性化することで、凝固反応を抑制する役割を持つ抗凝固因子です。したがって、血液凝固を促進する因子(凝固因子)には含まれません。
選択肢ごとの解説
- 1. 組織因子(Factor III)は、外因系凝固経路の開始に不可欠な因子です。正しくは:組織因子は凝固反応の開始因子であり、凝固因子です。選びやすい理由:一般的な凝固因子として認識されているため、誤って除外することはないでしょう。混同注意:凝固反応の開始因子であり、凝固因子の一つです。
- 2. 正解。プロテインCは、凝固反応を抑制する抗凝固因子であり、凝固を促進する因子ではありません。選びやすい理由:名前が「プロテイン」であり、他の凝固因子もタンパク質であるため、凝固因子と混同しやすいです。混同注意:プロテインCはビタミンK依存性タンパク質であり、凝固因子(プロトロンビンなど)と同じように肝臓で産生されますが、機能は全く逆で、凝固反応を阻害します。
- 3. フィブリノゲン(Factor I)は、トロンビンによってフィブリンに変換され、血栓の主要な構成要素となる凝固因子です。正しくは:フィブリノゲンは最終的にフィブリンとなって血栓を形成する、極めて重要な凝固因子です。選びやすい理由:血栓形成の最終段階に関与するため、凝固因子として認識しやすいです。混同注意:フィブリンと混同することはありませんが、フィブリノゲンは凝固因子です。
- 4. プロトロンビン(Factor II)は、トロンビンに変換される前駆体であり、凝固の重要な段階を担う凝固因子です。正しくは:プロトロンビンは凝固経路の中核をなすトロンビンの前駆体であり、凝固因子です。選びやすい理由:ビタミンK依存性凝固因子であり、重要性が高いため、凝固因子として認識しやすいです。混同注意:トロンビンとプロトロンビンは関連する因子ですが、どちらも凝固系に含まれます。
- 5. フィブリン安定化因子(Factor XIII)は、フィブリン架橋を形成して血栓を安定化させる凝固因子です。正しくは:フィブリン安定化因子は形成されたフィブリン血栓を強固にする凝固因子です。選びやすい理由:「安定化」という言葉から、凝固そのものとは少し離れた印象を受けるかもしれませんが、血栓の完成には不可欠なため凝固因子です。混同注意:フィブリンそのものと混同しやすいですが、フィブリン安定化因子はフィブリンを強化する凝固因子です。
国試ポイント
凝固因子と抗凝固因子の主要な役割を区別できているか、また、それぞれの因子の名称と機能が一致しているかを問う問題です。特に、名前だけでは判断しにくいプロテインCのような因子について正確な知識が求められます。
混同注意
ビタミンK依存性凝固因子(プロトロンビン、第VII因子、第IX因子、第X因子)と、ビタミンK依存性抗凝固因子(プロテインC、プロテインS)は産生経路が共通しているため、その機能の違いを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各因子の機能(凝固促進か抑制か、線溶系かなど)を明確に区別し、特に「プロテインC」や「アンチトロンビン」のような抗凝固因子の名称に注意して選択肢を判断します。
関連知識
血液凝固カスケード(外因系、内因系、共通系)、抗凝固因子(アンチトロンビン、プロテインC、プロテインS)、線溶系(プラスミン、t-PA、PAI-1)について理解しておくことが重要です。