クロージングボリューム測定における単一窒素呼出曲線(別冊No. 3)を別に示す。クロージングボリュームはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
単一窒素呼出曲線において、呼気の終末に窒素濃度が急上昇する点(クロージングポイント)から残気量までの容量がクロージングボリュームです。図の④がクロージングポイント、そこから右端(残気量)までの範囲が⑤として示されており、これがクロージングボリュームに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. ①はⅠ相にあたり、死腔ガスが排出されている段階を示します。クロージングボリュームではありません。正しくは:①は死腔ガスの排出を示す相です。選びやすい理由:曲線上の各ポイントが何を意味するかを混同している場合、誤って選択する可能性があります。混同注意:Ⅰ相(死腔ガス相)と混同しやすいです。
- 2. ②はⅡ相にあたり、死腔ガスと肺胞ガスが混ざり合って排出されている過渡期を示します。クロージングボリュームではありません。正しくは:②は死腔ガスと肺胞ガスの混合相です。選びやすい理由:過渡期を示す点であるため、特定のイベントと誤解する可能性があります。混同注意:Ⅱ相(混合相)と混同しやすいです。
- 3. ③はⅢ相にあたり、肺胞ガスが排出されている段階を示します。クロージングボリュームではありません。正しくは:③は肺胞ガスが排出されているプラトー相です。選びやすい理由:曲線の中で最も長い肺胞ガス排出期間を示すため、主要なポイントと誤解する可能性があります。混同注意:Ⅲ相(肺胞プラトー相)と混同しやすいです。
- 4. ④はⅢ相からⅣ相への移行点であり、末梢気道が閉塞し始めるポイント(クロージングポイント)を示します。クロージングボリュームはこの点から残気量までの容量です。正しくは:④はクロージングポイントであり、ここから残気量までの容量がクロージングボリュームです。選びやすい理由:クロージングポイントそのものと、クロージングボリュームを混同しやすいです。④はクロージングボリュームの開始点を示しますが、ボリューム自体ではありません。混同注意:クロージングポイントとクロージングボリュームの定義を混同しやすいです。クロージングポイントは容量の“点”であり、クロージングボリュームは“容量”です。
- 5. 正解。⑤はクロージングポイント(④)から残気量(グラフの右端、つまり0Lの点)までの容積を示しており、これがクロージングボリュームの定義に合致します。末梢気道が閉塞し始める時点から肺の残存容積までの区間です。
国試ポイント
単一窒素呼出曲線における各相とクロージングボリュームの定義および図上の位置を正確に理解しているかを問う問題です。特にクロージングポイントとクロージングボリュームの違いが重要です。
混同注意
クロージングポイント(④)とクロージングボリューム(⑤)を混同しやすいです。クロージングポイントは気道が閉塞し始める時点を示す一点であり、クロージングボリュームはその点から残気量までの容積を指します。また、各相(Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ相)の意味も混同しやすい論点です。
次に同じ論点が出たら
今後類似の問題が出題された場合は、単一窒素呼出曲線上の各相(Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ, Ⅳ相)の名称と意味、およびクロージングポイントとクロージングボリュームの定義と図上での位置を確実に区別できるかがポイントとなります。
関連知識
肺気量分画(肺活量、機能的残気量、残気量など)、単一窒素呼出曲線の測定原理(窒素洗い出し法)、肺胞の不均等換気、末梢気道閉塞。