機能と部位の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
選択肢1の「運動の中枢:中心後回」は誤りです。運動の中枢(一次運動野)は中心前回に位置し、中心後回は体性感覚の中枢(一次体性感覚野)です。他の選択肢は、それぞれ記憶(海馬)、言語発話(Broca野)、視覚(鳥距溝)、聴覚(横側頭回)の主要な中枢部位を示しており、正しい組み合わせです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。運動の中枢(一次運動野)は中心前回に位置します。中心後回は体性感覚の中枢(一次体性感覚野)であるため、この組み合わせは誤りです。正しくは:運動の中枢:中心前回選びやすい理由:中心前回と中心後回は隣接しており、どちらも重要な皮質機能に関わるため、混同しやすいです。混同注意:中心前回(一次運動野)と中心後回(一次体性感覚野)の機能
- 2. 海馬は、新しい記憶の形成(特にエピソード記憶や宣言的記憶)に不可欠な脳部位です。この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:海馬は記憶の種類によって関与が異なり、長期記憶の貯蔵庫ではないため、その機能の範囲を誤解すると迷うかもしれません。混同注意:記憶の種類(短期記憶、長期記憶、宣言的記憶、非宣言的記憶など)と、それに関わる他の脳部位(大脳皮質、扁桃体など)
- 3. Broca野は、主に言語の生成、特に発話の計画と実行に重要な役割を果たす領域です。この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:Wernicke野と言語理解の機能が対比されるため、どちらが発話に関わるか混同する可能性があります。混同注意:Wernicke野(言語理解)の機能
- 4. 鳥距溝の周囲に位置する大脳皮質は、一次視覚野として知られ、視覚情報の初期処理を行う主要な領域です。この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:脳の様々な溝や回は多数存在し、特定の機能との結びつきを覚えるのが難しいため、正確な位置関係を忘れると迷うかもしれません。混同注意:他の感覚野(聴覚野、体性感覚野など)の解剖学的位置
- 5. 横側頭回(Heschl's gyrus)は、一次聴覚野が位置する部位であり、聴覚情報の初期処理を担います。この組み合わせは正しいです。選びやすい理由:側頭葉には様々な機能が局在しているため、正確な部位名を思い出せないと、この組み合わせが正しいか判断に迷う可能性があります。混同注意:ウェルニッケ野(言語理解)など、側頭葉の他の機能部位
国試ポイント
脳の主要な機能局在に関する基本的な知識が問われています。特に、一次運動野と一次体性感覚野の混同を誘う問題形式です。
混同注意
中心前回(一次運動野)と中心後回(一次体性感覚野)の機能と名称の混同。また、Broca野とWernicke野など、機能が類似または対比される脳部位の混同。
次に同じ論点が出たら
脳の各部位と対応する機能(運動、感覚、記憶、言語、視覚、聴覚など)を正確に覚えているかを確認する。特に、機能的に近いが解剖学的に異なる部位(例:中心前回と中心後回)の区別が重要です。
関連知識
大脳皮質の4つの葉(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉)の主要機能、大脳基底核、間脳、脳幹、小脳の機能。