平滑筋で構成されるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
平滑筋は、消化管壁、血管壁、膀胱壁、子宮壁など、内臓器官の運動を担う不随意筋です。横紋がなく、紡錘形の細胞が特徴です。子宮筋層は平滑筋で構成されており、周期的な収縮や出産時の陣痛に関与します。心筋は特殊な横紋筋であり、舌筋、横隔膜、表情筋は骨格筋(横紋筋)です。
選択肢ごとの解説
- 1. 心筋は横紋筋であり、不随意筋です。平滑筋ではありません。正しくは:心筋は特殊な横紋筋(心筋)から構成されます。選びやすい理由:不随意筋である点は共通しますが、組織学的特徴(横紋の有無)が異なります。混同注意:不随意筋である点で平滑筋と混同しやすいですが、形態学的には横紋筋に分類されます。
- 2. 舌筋は随意的に動かせる骨格筋(横紋筋)です。平滑筋ではありません。正しくは:舌筋は骨格筋(横紋筋)から構成されます。選びやすい理由:口の中にあるため、随意筋であることを意識しないと間違いやすいかもしれません。混同注意:随意筋である骨格筋と平滑筋を混同することはありませんが、筋肉の種類をしっかり理解していないと誤答しがちです。
- 3. 横隔膜は呼吸運動に関わる骨格筋(横紋筋)です。平滑筋ではありません。正しくは:横隔膜は骨格筋(横紋筋)から構成されます。選びやすい理由:不随意に動く側面もありますが、これは反射的なものであり、筋肉自体は横紋筋です。混同注意:呼吸という不随意運動に関わるため、平滑筋と混同しやすいかもしれませんが、組織学的には骨格筋です。
- 4. 表情筋は随意的に動かせる骨格筋(横紋筋)です。平滑筋ではありません。正しくは:表情筋は骨格筋(横紋筋)から構成されます。選びやすい理由:顔にある細かな筋肉のため、筋肉の種類を意識しないと誤答しやすいかもしれません。混同注意:舌筋と同様、随意筋である骨格筋と平滑筋を混同することはありませんが、筋肉の種類をしっかり理解していないと誤答しがちです。
- 5. 正解。子宮筋層は、消化管や血管壁などと同様に平滑筋から構成されており、不随意に収縮します。妊娠・出産時に重要な役割を果たします。
国試ポイント
人体の主要な筋肉組織(骨格筋、心筋、平滑筋)それぞれの特徴、分布、およびその代表的な器官を理解しているかが問われています。特に、不随意筋である心筋と平滑筋の違いや、随意筋である骨格筋との区別が重要です。
混同注意
不随意筋である心筋と平滑筋の区別(横紋の有無)。また、不随意な反射運動に関わる骨格筋(例:横隔膜)を平滑筋と混同しないこと。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まずその器官が随意的に動かせるか(骨格筋か)、不随意に動くか(心筋か平滑筋か)を判断します。不随意筋であれば、さらに横紋があるか(心筋か)ないか(平滑筋か)で区別します。
関連知識
骨格筋:随意運動、横紋あり、多核細胞。心筋:不随意運動、横紋あり、単核細胞、介在板。平滑筋:不随意運動、横紋なし、単核細胞。各筋肉の組織学的特徴(横紋の有無、核の数と位置)と機能的特徴(随意性・不随意性)をセットで覚えることが重要です。