保健所の業務でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
母子健康手帳の交付は、妊娠届出書を受理した市町村(住民票がある市区町村)が直接行います。これは、母子保健法第16条に基づき市町村長の業務とされており、保健所は母子保健に関する専門的な相談や情報提供は行いますが、手帳の直接的な交付手続きは担当していません。
選択肢ごとの解説
- 1. 食品衛生法に基づき、食品の安全確保のため飲食店等の監視指導、食品衛生に関する情報提供は保健所の重要な業務であるため適切です。選びやすい理由:食品衛生は公衆衛生の重要な側面であり、保健所が担当していることが広く知られているため。混同注意:市町村の生活衛生課など。しかし食品衛生は保健所の基幹業務の一つ。
- 2. 精神保健福祉法に基づき、地域の精神保健に関する普及啓発、相談、精神障害者の社会復帰支援などは保健所の専門的な業務であるため適切です。選びやすい理由:精神保健福祉は専門性が高く、保健所がその役割を担っていると認識されているため。混同注意:精神科病院や地域の相談支援事業所。保健所はこれら機関と連携しつつ、地域全体の精神保健対策の企画・調整・専門的支援を行う。
- 3. 地域保健法に基づき、感染症発生動向調査や人口動態統計の収集・分析など、地域の健康課題を把握するためのデータ収集と分析は保健所の重要な業務であるため適切です。選びやすい理由:統計業務は行政の基本であり、特に健康に関するデータは保健所が扱うと理解されているため。混同注意:国の統計機関。保健所は地域レベルでのデータ収集・分析を担う。
- 4. 生活環境を衛生的保つための監視指導は保健所の業務ですが、下水道の整備・管理運営は地方公共団体の建設部局や水道事業体が行うことが一般的であり、保健所が直接担当する業務ではありません。保健所は、下水道整備計画に対する衛生面からの意見具申や、浄化槽の指導・監視は行いますが、直接的な下水道関連業務は異なります。正しくは:生活環境を衛生的保つための下水道の「衛生的な監視・指導」は保健所の業務ですが、下水道の「設置・管理運営」は保健所の直接業務ではありません。選びやすい理由:生活環境衛生は保健所の業務範囲であるため、下水道も含まれると考えてしまう。しかし、施設の設置・管理は別の部署が担当する。混同注意:生活環境衛生監視・指導業務。下水道施設の管理運営は建設部門など、よりインフラ管理に特化した部署の業務。
- 5. 正解。母子健康手帳の交付は、母子保健法第16条に基づき、妊娠届出書を受理した市町村長が行う業務であり、保健所の直接的な業務ではありません。保健所は母子保健に関する相談や情報提供は行いますが、交付手続きは市町村の担当です。正しくは:母子健康手帳の交付手続きは市町村が行います。選びやすい理由:母子保健全般は保健所の重要な業務であるため、母子健康手帳の交付も保健所が行うと誤解しやすい。混同注意:市町村が設置する「保健センター」や「健康福祉課」の業務。保健所はより広域的・専門的な母子保健業務を担う。
国試ポイント
保健所の業務範囲と市町村の業務範囲を正確に区別すること。特に母子保健関連業務における役割分担を理解しているか問われる。
混同注意
保健所と市町村の保健センター、また自治体の保健福祉部門との業務内容が混同しやすい。特に住民に身近なサービスは市町村が直接行うことが多い点を押さえる。
次に同じ論点が出たら
保健所の業務か否かを問う問題では、「広域的・専門的・技術的」な業務は保健所、「住民に身近で直接的・基礎的」な業務は市町村と判断基準を置く。
関連知識
保健所の設置主体は都道府県、政令指定都市、中核市、その他市長村(地域保健法第5条)。市町村保健センターは市町村が設置し、住民に最も身近な健康増進や母子保健サービスを提供する。