ビウレット法について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ビウレット法は、アルカリ性条件下でタンパク質のペプチド結合が銅イオンと錯体を形成し、赤紫色に呈色するキレート反応を利用しています。この呈色の度合いはペプチド結合の数、すなわちタンパク質の濃度に比例するため、血清総タンパク質の定量に広く用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. ビウレット法は主に血清総タンパク質の測定に用いられます。尿タンパクの測定にはスルホサリチル酸法やピロガロールレッド法などが使われます。正しくは:主に血清総タンパク質の測定に用いられます。選びやすい理由:タンパク質を測定する方法である点では共通しているため、具体的な検体種別の違いを見落とすと選択しやすいかもしれません。混同注意:他のタンパク質測定法(尿タンパク測定法)との区別が曖昧な場合、間違えやすいです。
- 2. 正解。ビウレット反応は、アルカリ性条件下で銅イオン(Cu2+)がタンパク質のペプチド結合と反応し、錯体を形成することで赤紫色に呈色するキレート反応です。
- 3. ビウレット反応は、銅イオンとペプチド結合の錯体形成がアルカリ性条件下(通常は水酸化ナトリウムなどでpHを調整)で起こります。正しくは:呈色反応は強いアルカリ性の環境下で進行します。選びやすい理由:他の分析化学反応には酸性下で行われるものもあるため、条件を混同しやすいです。混同注意:酸性・アルカリ性といった反応条件を他の測定法や化学反応と混同しやすいです。
- 4. ビウレット試薬には銅イオン(硫酸銅)が含まれており、通常は青色を呈します。この青色がタンパク質との反応によって赤紫色に変化します。正しくは:測定に用いる試薬(ビウレット試薬)は青色を呈します。選びやすい理由:多くの比色定量法では、反応前の試薬が無色で、目的成分との反応で初めて着色するものが多いですが、ビウレット試薬はもともと青色です。混同注意:反応前の試薬の色と、反応後の呈色の違いを混同しやすいです。
- 5. ビウレット反応の呈色は、タンパク質中のペプチド結合の数に比例します。グリコシド結合は糖や糖鎖に関連する結合であり、ビウレット反応とは関係ありません。正しくは:呈色の度合いは、ペプチド結合の数に比例します。選びやすい理由:生体分子に関する結合の種類が多いため、名称を混同しやすいです。混同注意:ペプチド結合とグリコシド結合、あるいは他の生体高分子の結合(リン酸エステル結合など)を混同しやすいです。
国試ポイント
ビウレット法の原理(キレート反応、ペプチド結合との反応、アルカリ性条件、呈色、測定対象)について正確な知識が問われています。各選択肢で他の測定法や化学反応の知識と混同させる意図が見られます。
混同注意
キレート反応と他の呈色反応、ペプチド結合とグリコシド結合、酸性条件とアルカリ性条件、血清タンパク質測定と尿タンパク質測定。
次に同じ論点が出たら
ビウレット法について問われたら、まず「ペプチド結合」「銅イオン」「アルカリ性」「キレート反応」「赤紫色」「血清総タンパク質」のキーワードを想起し、それらが適切に結びついているかを確認する。
関連知識
他のタンパク質測定法(ローリー法、ブラッドフォード法、BCA法、スルホサリチル酸法など)の原理と測定条件、各試薬の色について。また、キレート化合物の基本知識。