中性アミノ酸はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
アミノ酸の分類は、側鎖(R基)の化学的性質、特に生理的pH(約7.4)における解離状態によって決定されます。中性アミノ酸は、側鎖が極性または非極性であっても、生理的pHで正または負の電荷をほとんど持たないアミノ酸を指します。アスパラギンは側鎖にアミド基(-CONH2)を持ち、このアミド基は生理的pHではイオン化しないため、全体として電気的に中性となります。一方、リジン、アルギニン、ヒスチジンは側鎖に塩基性の官能基を持つため塩基性アミノ酸に、グルタミン酸は側鎖にもう一つのカルボキシル基を持つため酸性アミノ酸に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. リジンは側鎖にアミノ基を持つため、塩基性アミノ酸に分類されます。正しくは:リジンは塩基性アミノ酸です。選びやすい理由:アミノ酸の構造と分類は混同しやすく、側鎖の性質を正確に把握していないと誤答しやすいです。混同注意:他の塩基性アミノ酸(アルギニン、ヒスチジン)や中性アミノ酸と混同しやすいです。
- 2. アルギニンは側鎖にグアニジノ基を持つため、塩基性アミノ酸に分類されます。正しくは:アルギニンは塩基性アミノ酸です。選びやすい理由:一般的なアミノ酸として認識されているため、詳細な分類を覚えていないと間違える可能性があります。混同注意:他の塩基性アミノ酸(リジン、ヒスチジン)や中性アミノ酸と混同しやすいです。
- 3. ヒスチジンは側鎖にイミダゾール環を持つため、塩基性アミノ酸に分類されます。正しくは:ヒスチジンは塩基性アミノ酸です。選びやすい理由:イミダゾール環の特性(pKaが生理的pHに近い)から、酸性でも塩基性でもないと誤解する可能性があります。混同注意:他の塩基性アミノ酸(リジン、アルギニン)や中性アミノ酸と混同しやすいです。
- 4. 正解。アスパラギンは側鎖にアミド基を持ちますが、アミド基はpH7付近で解離しないため、中性アミノ酸に分類されます。
- 5. グルタミン酸は側鎖にカルボキシル基をもう一つ持つため、酸性アミノ酸に分類されます。正しくは:グルタミン酸は酸性アミノ酸です。選びやすい理由:「グルタミン」という名前から中性アミノ酸と混同しやすいですが、カルボキシル基の有無が重要です。混同注意:中性アミノ酸であるグルタミンや、もう一つの酸性アミノ酸であるアスパラギン酸と混同しやすいです。
国試ポイント
アミノ酸の側鎖の構造に基づいた分類(酸性、塩基性、中性)を正確に理解しているかが問われます。特に、類似した名前や構造を持つアミノ酸の区別が重要です。
混同注意
アスパラギンとアスパラギン酸、グルタミンとグルタミン酸のように、アミド型とカルボキシル型で分類が変わるアミノ酸の区別が混同しやすいポイントです。また、ヒスチジンが塩基性アミノ酸であることを見落としやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各選択肢のアミノ酸の側鎖の官能基(アミノ基、カルボキシル基、アミド基、水酸基、硫黄含有基など)を明確に識別し、生理的pHでのその官能基の解離状態を考慮して分類を判断します。
関連知識
アミノ酸の等電点、側鎖のpKa値、ペプチド結合の形成、タンパク質の三次構造におけるアミノ酸側鎖の相互作用、必須アミノ酸と非必須アミノ酸。