らせん菌はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
カンピロバクター・ジェジュニは、S字状やコンマ状に湾曲した形態を持つグラム陰性桿菌であり、らせん菌(spirocheteとは厳密には区別されるが、一般的にらせん状と表現される)として知られています。他の選択肢は、球桿菌、短桿菌、紡錘形桿菌など、異なる形態を持つ細菌です。細菌の形態分類は微生物学の基礎知識であり、国家試験で頻出する項目です。
選択肢ごとの解説
- 1. アシネトバクター・バウマニイは、グラム陰性の球桿菌(短い桿菌)であり、らせん菌ではありません。正しくは:アシネトバクター・バウマニイは球桿菌である。選びやすい理由:グラム陰性菌である点では共通しますが、形態が異なります。混同注意:グラム陰性桿菌全般
- 2. ボルデテラ・パーチュシス(百日咳菌)は、グラム陰性の短桿菌または卵円形桿菌であり、らせん菌ではありません。正しくは:ボルデテラ・パーチュシスは短桿菌である。選びやすい理由:特定の感染症(百日咳)の原因菌として有名であるため、知識の引き出しから選ばれやすいかもしれませんが、形態は異なります。混同注意:他のグラム陰性桿菌
- 3. 正解。カンピロバクター・ジェジュニは、コンマ状またはS字状に湾曲したグラム陰性の桿菌で、らせん菌の一種として分類されます。
- 4. フソバクテリウム・ヌクレアタムは、両端が尖った紡錘形のグラム陰性桿菌であり、らせん菌ではありません。正しくは:フソバクテリウム・ヌクレアタムは紡錘形桿菌である。選びやすい理由:嫌気性菌として口腔内に常在することから、特定の知識として知っていても、形態的特徴が異なると誤答になります。混同注意:他の嫌気性グラム陰性桿菌
- 5. レジオネラ・ニューモフィラ(レジオネラ菌)は、グラム陰性の桿菌(短い桿菌)であり、らせん菌ではありません。正しくは:レジオネラ・ニューモフィラは桿菌である。選びやすい理由:環境中に生息するグラム陰性菌として知られていますが、形態はらせん状ではありません。混同注意:他の環境性グラム陰性桿菌
国試ポイント
細菌の基本的な形態分類(球菌、桿菌、らせん菌など)と、代表的な細菌種との対応を問う問題です。特に、らせん菌、コンマ菌、S字状菌といった湾曲した形態を持つ菌の識別が重要です。
混同注意
細菌の形態とグラム染色性が混同されやすい。また、らせん菌と厳密なスピロヘータの区別は詳細な知識となるが、この問題では広義のらせん状形態を指している。同じグラム陰性桿菌の中でも、まっすぐなものと湾曲しているものの違いを区別できているかがポイント。
次に同じ論点が出たら
次に同様の形態に関する問題が出た場合、主要な病原菌や代表的な細菌について、その形態(球菌、桿菌、らせん菌、その他特徴的な形)とグラム染色性を正確に覚えているかを確認する。特に、スピロヘータ類やビブリオ、カンピロバクターといった湾曲した形態を持つ菌の識別に焦点を当てる。
関連知識
細菌の形態分類(球菌、桿菌、らせん菌、スピロヘータ、Vibrio、Campylobacterなど)、グラム染色性の分類、代表的な病原細菌の形態学的特徴。特に、スピロヘータ(Treponema、Borrelia、Leptospira)とカンピロバクター・ビブリオなどの湾曲桿菌の形態的区別は重要。