一次救命処置〈BLS〉でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
一次救命処置(BLS)は、救急現場に居合わせた人が、医療従事者でなくても行える初期対応のことで、具体的には意識確認、応援要請、気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、AEDの使用などが含まれます。心停止の原因を特定・検索する行為は、より高度な知識や技術、専門的な医療機器を必要とする二次救命処置(ALS)の領域に属します。したがって、心停止の原因検索はBLSの範囲外です。
選択肢ごとの解説
- 1. 一次救命処置の最初のステップの一つとして、安全確保と同時に周囲への応援要請は非常に重要です。一人で全てを行うのではなく、速やかに協力を仰ぐことで救命の可能性が高まります。正しくは:BLSの一部である。選びやすい理由:緊急時に焦って一人で対応しようとしがちだが、応援要請はBLSの重要な要素。混同注意:BLSの専門的な手技ではないため、含まれないと誤解する可能性がある。
- 2. 意識確認は、BLSの初期評価において最も基本的な行動です。反応がなければ、直ちに次のステップ(応援要請、呼吸確認など)に進む必要があります。正しくは:BLSの一部である。選びやすい理由:すぐに胸骨圧迫に進むべきだと考える人もいるかもしれないが、意識確認は必ず行う。混同注意:BLSの初期評価と認識しにくいかもしれない。
- 3. 胸骨圧迫は、心肺蘇生法の核となる手技であり、BLSの重要な構成要素です。質の高い胸骨圧迫を中断なく行うことが求められます。正しくは:BLSの一部である。選びやすい理由:BLSの主要な手技であるため、正しいと認識しやすい。混同注意:BLSとAED、人工呼吸の優先順位や連携について知識が曖昧だと混乱する可能性がある。
- 4. 正解。心停止の原因を特定する行為は、二次救命処置(ALS:Advanced Life Support)の範疇に含まれます。BLSは、医療従事者ではない一般の人でも行える、専用の器具を必要としない初期対応を指します。正しくは:心停止の原因検索は二次救命処置(ALS)に含まれる。選びやすい理由:救命活動全体の中では重要な行為であるため、BLSの一部と誤解しやすい。混同注意:一次救命処置と二次救命処置の範囲を混同しやすい。特に「Advanced」という言葉から、より高度な医療行為と認識しにくい場合がある。
- 5. AEDの使用は、特別な医療知識がなくても音声ガイダンスに従って行えるため、BLSの一環として広く推奨されています。正しくは:BLSの一部である。選びやすい理由:AEDは専門的な機器であるため、ALSに含まれると誤解しやすいが、BLSに含まれる。混同注意:「自動」という言葉から誰でも使えると理解しつつも、医療機器であるためBLSの範囲外と勘違いする可能性がある。
国試ポイント
一次救命処置(BLS)と二次救命処置(ALS)の明確な区別を理解しているか、特にBLSに含まれる具体的な行為を正しく認識しているかが問われる問題です。AEDがBLSに含まれる点がポイントです。
混同注意
一次救命処置(BLS)と二次救命処置(ALS)の区別。特にAEDがBLSに含まれること、原因検索がALSに含まれること。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各選択肢が「専門的な医療知識や機器なしに、現場で誰でも行えるか」という基準で判断すると良いでしょう。特に心電図診断や薬剤投与、侵襲的な処置はALSと判断できます。
関連知識
BLSの基本的な流れ(安全確認、意識確認、応援要請、呼吸確認、胸骨圧迫・人工呼吸、AED使用)、ALSの概要(専門的な気道確保、薬剤投与、高度な除細動、原因疾患の治療など)。