法律と規定している項目との組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
医薬品医療機器等法は、医薬品全般、特に毒薬や劇薬について、その取り扱い、製造、表示、販売などに関する詳細な規制を定めています。選択肢5は、この法律の重要な規定の一つである毒薬・劇薬の表示義務を正しく示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 母子健康手帳の交付は、地域保健法ではなく母子保健法によって規定されています。正しくは:母子保健法と母子健康手帳の交付選びやすい理由:地域保健法も地域住民の健康に関わる法律であり、母子保健との関連性を感じさせるため、誤って選択しやすいです。混同注意:地域保健法と母子保健法の役割の違い。
- 2. 産前・産後の就業制限は、労働基準法によって規定されています。母子保健法は、母子の健康の保持増進を目的としています。正しくは:労働基準法と産前・産後の就業制限選びやすい理由:母子保健法が母子の健康を扱うため、就業制限も関連すると思われがちです。混同注意:母子保健法と労働基準法の対象範囲。
- 3. 食品のアレルギー表示は、食品表示法によって規定されています。食品衛生法は食品の安全性確保を目的としますが、具体的な表示義務については食品表示法が担当します。正しくは:食品表示法と食品のアレルギー表示選びやすい理由:食品衛生法は食品の安全に関わるため、表示もその一部だと考えてしまいがちです。混同注意:食品衛生法と食品表示法の役割分担。
- 4. 麻薬中毒者の治療については、麻薬及び向精神薬取締法が主な根拠法となります。毒物劇物取締法は、毒物及び劇物の製造、輸入、販売、取扱いについて規制する法律です。正しくは:麻薬及び向精神薬取締法と麻薬中毒者の治療選びやすい理由:「毒物」「劇物」という言葉から、薬物関連全般を想像し、麻薬中毒者の治療も含まれると誤解しやすいです。混同注意:毒物劇物取締法と麻薬及び向精神薬取締法の対象の違い。
- 5. 正解。医薬品医療機器等法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)は、毒薬・劇薬の容器または被包にそれぞれ「毒」「劇」の文字と赤枠、赤字で表示することを義務付けています。これは正しい組み合わせです。選びやすい理由:他の選択肢が明確に誤りであるため、消去法でも選択しやすいですが、この法律が広範な医薬品規制を担うことを理解していれば直接選択できます。混同注意:毒物劇物取締法と混同することがあるかもしれませんが、毒薬・劇薬の区分や表示は医薬品医療機器等法が規定しています。
国試ポイント
医療関連法規の基本的な目的と、それぞれの法律が具体的に何を規定しているか(特に代表的な項目)を正確に理解しているかを問う問題です。各法律の名称と内容が適切に結びつくかどうかが問われます。
混同注意
多くの法律が「保健」「衛生」「医療」といったキーワードを含むため、その具体的な管轄範囲や、ある特定の事項がどの法律によって定められているかを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず各法律の『名前』からその大まかな目的を推測し、次に各選択肢の『規定事項』がその目的と合致するかどうかを詳細に検討します。特に、類似した名称の法律(例: 食品衛生法と食品表示法)や、関連性の高い分野を扱う法律(例: 母子保健法と労働基準法)の違いに注意を払う必要があります。
関連知識
日本の主な医療関連法規(例: 医療法、医師法、保健師助産師看護師法、薬剤師法、健康増進法、介護保険法など)の概要と主要な規定。特に、母子保健、食品の安全、薬物規制に関する各法律の役割分担は重要です。