職場の受動喫煙防止対策の推進を規定しているのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
職場の受動喫煙防止対策を推進する主な法律は、健康増進法と労働安全衛生法です。健康増進法は、多数の者が利用する施設の管理者等に対し、受動喫煙を防止するための措置を講じることを義務付けており、職場もその対象となります。特に2020年の改正により、原則屋内禁煙が義務化されました。一方、労働安全衛生法は、事業主が労働者の健康と安全を確保する義務を定めており、その一環として受動喫煙防止措置の実施も含まれます。例えば、作業環境の管理や健康障害防止措置として、職場の受動喫煙対策が求められます。
選択肢ごとの解説
- 1. 環境基本法は環境保全に関する基本的な枠組みを定めていますが、個別の受動喫煙対策を直接規定するものではありません。正しくは:職場の受動喫煙防止対策を直接規定しているのは、健康増進法と労働安全衛生法です。選びやすい理由:「環境」という言葉から、受動喫煙のような公衆衛生に関わる問題と関連付けて考えてしまう可能性があります。混同注意:公衆衛生や健康に関する一般的な法律と混同しやすいです。
- 2. 正解。健康増進法は、多数の者が利用する施設における受動喫煙を防止するための措置を規定しており、職場もその対象に含まれます。特に2020年4月1日施行の改正により、原則屋内禁煙が義務付けられました。
- 3. 地域保健法は、地域保健対策の推進を目的としており、保健所などが担う地域住民の健康増進に関する事業の基本を定めますが、個別の職場の受動喫煙防止対策を直接規定するものではありません。正しくは:職場の受動喫煙防止対策を直接規定しているのは、健康増進法と労働安全衛生法です。選びやすい理由:「保健」という言葉から、健康に関する対策と関連付けて選択してしまう可能性があります。混同注意:健康増進法や他の公衆衛生関連法と混同しやすいです。
- 4. 労働基準法は、労働時間、賃金、解雇などの労働条件に関する最低基準を定めており、職場の受動喫煙防止対策を直接規定するものではありません。正しくは:職場の受動喫煙防止対策を直接規定しているのは、健康増進法と労働安全衛生法です。選びやすい理由:「労働」という言葉から、職場の安全衛生全般を包括していると誤解しやすいです。混同注意:労働安全衛生法と混同しやすいですが、労働基準法は主に労働条件、労働安全衛生法は労働者の安全と健康に焦点を当てています。
- 5. 正解。労働安全衛生法は、事業主に対し、労働者の健康障害を防止するために受動喫煙防止措置を講じることを義務付けており、職場における受動喫煙対策の重要な法的根拠となります。
国試ポイント
この問題は、職場の受動喫煙防止対策に関する基本的な法的知識を問うものです。複数の法律が関連すること、特に健康増進法と労働安全衛生法が主要な根拠であることを理解しているかがポイントです。各法律の役割や管轄範囲を正確に把握している必要があります。
混同注意
健康増進法と地域保健法、労働基準法と労働安全衛生法は、それぞれ名称が似ていたり、関連分野を扱ったりするため、混同しやすいです。健康増進法は国民全体の健康増進を、地域保健法は地域の保健サービスを、労働基準法は労働条件を、労働安全衛生法は労働者の安全衛生を主な目的としている点で区別が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、各法律の具体的な内容や、どの施設・対象者にどのような義務が課されているかを詳細に問われる可能性があります。また、受動喫煙対策以外の特定の健康課題(例:メンタルヘルス対策、過重労働対策)に関する法的根拠を問われることも考えられます。
関連知識
2020年4月1日に施行された改正健康増進法では、施設の種類に応じた受動喫煙対策が強化され、原則屋内禁煙が義務付けられました。また、労働安全衛生法の関連規則(労働安全衛生規則など)においても、事業者に対する受動喫煙防止措置の努力義務や指導基準が定められています。