細胞死で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
アポトーシスは、発生や組織の恒常性維持のために計画的に細胞が死滅する生理的な過程です。例えば、胎生期の手足の指形成において、指と指の間の細胞がアポトーシスにより除去されることで、指が独立して形成されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 壊疽は細胞および組織が不可逆的に壊死した状態であり、回復することはありません。正しくは:壊疽は不可逆的な細胞死です。選びやすい理由:炎症など、一部の組織損傷は可逆的であるため、壊疽も一時的なものと誤解する可能性があります。混同注意:変性や炎症後の修復と混同しやすいです。
- 2. 乾酪壊死は主に結核において見られる特殊な壊死形態です。脳梗塞で起こるのは融解壊死です。正しくは:乾酪壊死は主に結核病巣で発生します。選びやすい理由:様々な病態で壊死が起こるため、その種類と場所の組み合わせを正確に覚えていないと間違えやすいです。混同注意:融解壊死と混同しやすいです。
- 3. 心筋梗塞で起こるのは凝固壊死です。融解壊死は主に脳梗塞のような中枢神経系や細菌感染巣で見られます。正しくは:融解壊死は主に脳梗塞で観察されます。選びやすい理由:虚血性病変という点で共通性があるため、壊死の種類を誤解しやすいです。混同注意:凝固壊死と混同しやすいです。
- 4. 凝固壊死は蛋白変性が主であり、心臓や腎臓、脾臓などタンパク質に富む臓器の虚血性壊死で典型的に見られます。脂質に富む臓器では脂肪壊死が見られます。正しくは:凝固壊死はタンパク質に富む臓器に多く見られます。選びやすい理由:特定の臓器と壊死のタイプを結びつける知識が曖昧だと間違えやすいです。混同注意:脂肪壊死と混同しやすいです。
- 5. 正解。アポトーシスはプログラムされた細胞死であり、胎児の発生過程での組織形成(例:指の形成における指間の細胞死)や、寿命が尽きた細胞の除去など、生体にとって生理的に重要な役割を果たします。
国試ポイント
細胞死の種類(壊死とアポトーシス)、それぞれの特徴、および発生する主な病態や部位を正確に理解しているかを問う問題です。特に、壊死の種類と発生部位の組み合わせ、アポトーシスの生理的役割が頻出です。
混同注意
壊死の種類(凝固壊死、融解壊死、乾酪壊死、脂肪壊死)と、それぞれが起こる代表的な臓器や疾患。また、壊死とアポトーシスの根本的な違い(炎症反応の有無、生理的/病的、形態学的特徴)。
次に同じ論点が出たら
次に類似問題が出題された場合は、各壊死の組織像、発生機序、および代表的な疾患との関連性を確認します。また、アポトーシスが誘導される主なメカニズム(内因性・外因性経路)も重要な判断点となります。
関連知識
壊死の形態学的特徴(細胞腫大、核濃縮、核崩壊、細胞質エオジン好性増強)、アポトーシスの形態学的特徴(細胞縮小、核断片化、アポトーシス小体形成)、炎症反応の有無。