ビウレット法でキレート呈色反応を示すのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ビウレット反応は、タンパク質やペプチドに含まれる2つ以上のペプチド結合が、アルカリ性条件下で二価の銅イオン(Cu2+)とキレート錯体を形成することで、紫赤色に呈色する反応です。このため、キレート呈色反応に直接関与するのは銅イオンです。
選択肢ごとの解説
- 1. ビウレット反応で呈色に関与するのは銅イオンであり、鉄イオンではありません。正しくは:ビウレット反応におけるキレート呈色に関与するのは銅イオンです。選びやすい理由:金属イオンであるため、何らかの呈色反応に関わる可能性を連想させるかもしれませんが、ビウレット反応の特異性とは異なります。混同注意:フェリシアン化鉄などの反応と混同する可能性があります。
- 2. 正解。ビウレット反応は、ペプチド結合がアルカリ性条件下で銅イオン(Cu2+)と反応し、キレート構造を形成することで紫色の呈色を示す反応です。この反応において銅イオンは不可欠です。
- 3. ビウレット反応で呈色に関与するのは銅イオンであり、亜鉛イオンではありません。亜鉛イオンは通常、酵素の活性部位や特定のタンパク質構造の安定化に関与しますが、ビウレット反応の呈色には直接関与しません。正しくは:ビウレット反応におけるキレート呈色に関与するのは銅イオンです。選びやすい理由:生体内で重要な金属イオンであるため、反応に関わるイメージを持つかもしれませんが、ビウレット反応の特異性とは異なります。混同注意:様々な酵素反応における補因子としての亜鉛の役割と混同する可能性があります。
- 4. ビウレット反応で呈色に関与するのは銅イオンであり、カルシウムイオンではありません。カルシウムイオンは主に骨や歯の構成、筋肉収縮、神経伝達などに関与しますが、ビウレット反応の呈色には関与しません。正しくは:ビウレット反応におけるキレート呈色に関与するのは銅イオンです。選びやすい理由:これも生体内で重要なイオンであり、生化学的な反応に関わるイメージから選択肢として魅力的に映るかもしれません。混同注意:血液凝固や細胞内シグナル伝達におけるカルシウムの役割と混同する可能性があります。
- 5. ビウレット反応で呈色に関与するのは銅イオンであり、マグネシウムイオンではありません。マグネシウムイオンはATPの加水分解酵素の補因子や骨の構成要素などに関与しますが、ビウレット反応の呈色には関与しません。正しくは:ビウレット反応におけるキレート呈色に関与するのは銅イオンです。選びやすい理由:やはり生体内で重要なイオンであり、酵素反応などとの関連を連想させるため、選択肢として考慮される可能性があります。混同注意:様々な酵素反応におけるマグネシウムの補因子としての役割と混同する可能性があります。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、タンパク質の定性・定量法に関する基本的な知識が問われます。特に、各分析法の原理や、そこに用いられる試薬の役割、呈色のメカニズムを正確に理解しているかが重要です。本問は、ビウレット反応の呈色原理におけるイオンの役割という基礎的な知識を問うています。
混同注意
ビウレット反応と、ネスラー反応(アンモニア検出)、フェーリング反応(還元糖検出)など、他の呈色反応における金属イオンの役割を混同しやすいです。それぞれの反応でどの金属イオンがどのように関与するかを明確に区別して理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、ビウレット反応以外のタンパク質定量法(例:ローリー法、BCA法、ブラッドフォード法)の原理と、そこで使用される主要な試薬(例:フォリン・チオカルト試薬、Cu2+、ビシンコニン酸など)が問われる可能性があります。また、これらの方法における妨害物質や測定範囲の違いなども確認が必要です。
関連知識
ビウレット反応は、主に血清総タンパク質の定量に用いられます。ペプチド結合の数に比例して呈色するため、タンパク質濃度を測定できます。他にもローリー法やブラッドフォード法、BCA法など、様々なタンパク質定量法があり、それぞれの原理、特長、妨害物質について学ぶことが重要です。