心エコーの胸骨左縁長軸像において計測できないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
心エコーの胸骨左縁長軸像では、右室の一部は描出されるものの、右室径(RVOT径や基部径)を正確に計測するには、多くの場合、胸骨左縁短軸像や心尖部四腔像など、右室全体を良好に描出できる別の断面が必要となるため、計測できない項目として適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。胸骨左縁長軸像では右室全体を良好に描出できず、特に右室の全体的な径を正確に計測することは困難であるため、計測できない項目として正しい。選びやすい理由:右室の一部は描出されるため、計測できると誤解しやすい。混同注意:描出されることと、正確な計測が可能であること。
- 2. 胸骨左縁長軸像では左房が描出され、左房径を計測できるため、この選択肢は誤りである。正しくは:左房径は胸骨左縁長軸像で計測可能である。選びやすい理由:他の心腔の径と混同し、左房径も計測できない項目として選んでしまう。混同注意:心房径と心室径の計測部位。
- 3. 胸骨左縁長軸像では心室中隔が明瞭に描出され、心室中隔厚を計測できるため、この選択肢は誤りである。正しくは:心室中隔厚は胸骨左縁長軸像で計測可能である。選びやすい理由:心臓の壁厚の計測が複雑だと感じ、計測できないと誤解してしまう。混同注意:壁厚の計測と、心室径の計測の違い。
- 4. 胸骨左縁長軸像では左室が描出され、左室径(拡張末期径、収縮末期径)を計測できるため、この選択肢は誤りである。正しくは:左室径は胸骨左縁長軸像で計測可能である。選びやすい理由:複数の心腔径があるため、どれか一つが計測できないと誤解してしまう。混同注意:左室の異なる部位の径。
- 5. 胸骨左縁長軸像では大動脈根部が描出され、大動脈径(弁輪部、洞部、STJ、上行大動脈)を計測できるため、この選択肢は誤りである。正しくは:大動脈径は胸骨左縁長軸像で計測可能である。選びやすい理由:大動脈のような太い血管の径の計測が、特定の断面で難しいと誤解してしまう。混同注意:他の大血管(肺動脈など)の計測。
国試ポイント
心エコーにおける各断面で描出される構造と計測できる項目を理解する。
混同注意
心エコーの特定の断面で「描出される」ことと「正確に計測できる」ことの違いを混同しやすい。右室は長軸像でも一部描出されるが、計測には適さない。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合は、心エコーの各標準断面において、どの心腔や血管が「最も正確に計測できるか」という視点で判断する。
関連知識
胸骨左縁長軸像では、右室流出路の一部、心室中隔、左室、左房、大動脈弁、大動脈根部が描出され、左室径(左室収縮末期・拡張末期径)、心室中隔厚、左室後壁厚、左房径、大動脈径などが計測できる。胸骨左縁短軸像は主に左室機能評価や弁膜症の評価に用いられ、心尖部四腔像は心房・心室の全体像把握や三尖弁・僧帽弁の評価に用いられる。