能動免疫はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
能動免疫とは、生体自身の免疫系が抗原に反応して抗体を産生し、免疫記憶を獲得する過程を指します。選択肢1の「感染による抗体獲得」は、自然に病原体に曝露され、それに対して自身の免疫系が反応する自然能動免疫です。選択肢2の「生ワクチン接種による抗体獲得」は、人工的に弱毒化された病原体を導入することで、自身の免疫系が反応し抗体を産生する人工能動免疫です。これに対し、抗体を外部から受け取る場合は受動免疫と呼ばれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。感染によって自身の免疫系が活性化し、抗体が産生されるため、これは能動免疫の典型的な例です。
- 2. 正解。生ワクチンは弱毒化された病原体を含むため、接種された個体の免疫系が反応して抗体を自主的に作り出します。これは人工能動免疫です。
- 3. 免疫グロブリン製剤は、すでに作られた抗体を外部から補充する治療法です。自身の免疫系が関与しないため、受動免疫に分類されます。正しくは:免疫グロブリン製剤の投与は受動免疫である。選びやすい理由:抗体を得るという点では免疫反応に関わるように見えるが、自身が産生しているわけではない。混同注意:能動免疫と受動免疫の区別。
- 4. 胎児は抗体を自分で作らず、母体から受け取るため、これは自然受動免疫の一種です。正しくは:胎盤を介したIgG抗体の胎児への移行は受動免疫である。選びやすい理由:胎児が免疫を獲得するという点で免疫反応と関連が深いように見える。混同注意:自然能動免疫と自然受動免疫の区別。
- 5. 乳児は母乳から抗体を受け取るだけで、自身で抗体を産生するわけではないため、これは自然受動免疫です。正しくは:母乳に含まれるIgA抗体の児への移行は受動免疫である。選びやすい理由:乳児が免疫を獲得するという点で免疫反応と関連が深いように見える。混同注意:自然能動免疫と自然受動免疫の区別。
国試ポイント
免疫の分類(能動免疫と受動免疫、自然と人工)に関する基礎的な理解が問われています。それぞれの具体的な例を正しく区別できるかがポイントです。
混同注意
能動免疫(自身で抗体を産生)と受動免疫(抗体を外部から受け取る)の混同。特に、自然免疫と獲得免疫、能動免疫と受動免疫の複合的な分類を整理できていないと間違いやすいです。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、まず『自身の免疫系が抗体を産生しているか』を確認します。産生していれば能動免疫、外部から受け取っていれば受動免疫です。次に、『自然な曝露によるものか』それとも『人工的な介入(ワクチン、製剤など)によるものか』を判断します。
関連知識
免疫グロブリンの種類と機能(IgG, IgAなど)、ワクチンの種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドなど)とその免疫メカニズム、母子免疫の重要性。