間質性肺炎の血清マーカーはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
KL-6とSP-Dは、どちらも肺胞上皮細胞の障害や再生を反映する血清マーカーであり、間質性肺炎の活動性や重症度を評価する上で重要な指標となります。その他の選択肢は、主に肺癌などの腫瘍マーカーとして利用されるものです。
選択肢ごとの解説
- 1. CYFRAは、主に肺扁平上皮癌や膀胱癌などの腫瘍マーカーとして用いられます。間質性肺炎の診断には通常使用されません。正しくは:CYFRAは肺扁平上皮癌のマーカーである。選びやすい理由:肺疾患のマーカーであるため、間質性肺炎も肺の病気なので関連があると考えてしまうかもしれません。混同注意:他の肺関連腫瘍マーカーや、炎症性疾患マーカーと混同する可能性があります。
- 2. 正解。KL-6は、間質性肺炎や肺線維症の活動性および重症度を評価するための重要な血清マーカーです。肺胞上皮細胞の障害や再生に伴い血中に増加します。
- 3. ProGRPは、小細胞肺癌の診断や治療効果のモニタリングに特異性の高い腫瘍マーカーです。間質性肺炎とは関連がありません。正しくは:ProGRPは小細胞肺癌のマーカーである。選びやすい理由:これも肺の腫瘍マーカーであるため、肺疾患全般のマーカーだと誤解する可能性があります。混同注意:他の肺関連腫瘍マーカーや、炎症性疾患マーカーと混同する可能性があります。
- 4. SLXは、肺腺癌、膵臓癌、胆道癌などの腫瘍マーカーとして用いられます。間質性肺炎の診断には通常使用されません。正しくは:SLXは肺腺癌のマーカーである。選びやすい理由:これも肺の腫瘍マーカーであるため、肺疾患全般のマーカーだと誤解する可能性があります。混同注意:他の肺関連腫瘍マーカーや、炎症性疾患マーカーと混同する可能性があります。
- 5. 正解。SP-Dは、肺胞上皮細胞から分泌されるサーファクタント関連タンパク質で、間質性肺炎などの肺疾患で肺胞上皮細胞が損傷すると血中に増加します。KL-6と同様に、間質性肺炎の活動性や重症度を反映するマーカーとして知られています。
国試ポイント
間質性肺炎に特異的な血清マーカーの知識が問われています。特にKL-6は代表的なマーカーとして頻出であり、SP-Dとセットで覚えることが重要です。肺関連の腫瘍マーカーと混同しないように注意が必要です。
混同注意
肺癌の腫瘍マーカー(CYFRA, ProGRP, SLXなど)と混同しやすい。いずれも肺に関連する疾患マーカーではあるが、疾患特異性が異なる点を理解しておく必要がある。
次に同じ論点が出たら
間質性肺炎の診断における画像所見(HRCTなど)や、他の検査項目(BALF細胞診など)との組み合わせについても問われる可能性があります。また、間質性肺炎の病型(特発性肺線維症、膠原病関連間質性肺炎など)ごとの特徴的なマーカーや治療法についても確認が必要です。
関連知識
間質性肺炎の病態生理、KL-6とSP-Dの生物学的機能、各種腫瘍マーカーの適応疾患。