ヒトパピローマウイルスによって引き起こされるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
子宮頸癌は、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が主要な原因である。HPVウイルス遺伝子が宿主細胞に組み込まれ、細胞周期を制御するp53やRbといった癌抑制遺伝子の機能を阻害することで、細胞が異常増殖し癌化を促進する。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳癌は主に遺伝的要因(BRCA1/2遺伝子変異など)やホルモン要因(エストロゲン)が関与し、HPVは主要な原因ではない。正しくは:乳癌の主な原因は遺伝的要因やホルモン要因、生活習慣などである。選びやすい理由:癌という共通の病態から、ウイルスが原因と誤解されることがある。混同注意:他のウイルス性疾患や感染症関連癌(例:肝炎ウイルスと肝細胞癌)
- 2. 卵巣癌は遺伝的要因(BRCA1/2遺伝子変異など)、排卵回数、家族歴などがリスク因子であり、HPV感染は直接の原因ではない。正しくは:卵巣癌の主な原因は遺伝的要因、排卵回数、家族歴などである。選びやすい理由:女性器の癌であるため、子宮頸癌と原因を混同しやすい。混同注意:子宮頸癌
- 3. 子宮筋腫は子宮に発生する良性腫瘍であり、エストロゲンが関与するが、HPV感染によって引き起こされるものではない。正しくは:子宮筋腫は子宮に発生する良性腫瘍であり、HPV感染とは関連がない。選びやすい理由:女性器の疾患であるため、ウイルスが関与すると誤解されることがある。混同注意:子宮頸癌(悪性腫瘍と良性腫瘍の区別)
- 4. 正解。子宮頸癌は、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因で発生する悪性腫瘍である。選びやすい理由:正解肢であるため、正しく知識があれば選べる。
- 5. 子宮体癌(子宮内膜癌)は、主にエストロゲン過剰曝露がリスク因子であり、HPV感染は直接の原因ではない。正しくは:子宮体癌の主な原因はエストロゲン過剰曝露や肥満などである。選びやすい理由:女性器の癌であり、子宮頸癌と混同しやすい。どちらも「子宮」という言葉がつく。混同注意:子宮頸癌
国試ポイント
子宮頸癌の原因がヒトパピローマウイルス(HPV)であることを覚える。また、HPVワクチンによる予防と検診の重要性を理解する。
混同注意
子宮頸癌と子宮体癌(子宮内膜癌)の原因が異なること。子宮頸癌はウイルス感染、子宮体癌はエストロゲン曝露が主なリスク因子である。
次に同じ論点が出たら
「ヒトパピローマウイルス」というキーワードが出たら、まず子宮頸癌を第一に検討する。
関連知識
HPVワクチンは子宮頸癌の一次予防として重要であり、定期的な子宮頸癌検診(細胞診)は二次予防として早期発見に繋がる。子宮体癌の主なリスク因子は肥満、糖尿病、高血圧、未産婦などである。