空気感染対策が必要なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
肺結核は、病原体である結核菌が、咳やくしゃみによって空気中に排出される微細な飛沫核(直径5μm未満)となり、長時間空気中を浮遊します。この飛沫核を周囲の人が吸い込むことで感染が成立するため、空気感染に分類され、感染対策としてN95マスクの着用や陰圧室での管理が必須となります。他の選択肢の疾患は主に飛沫感染または接触感染であり、空気感染ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。結核菌は非常に小さく、飛沫核となって空気中を長時間浮遊し、これを吸い込むことで感染が成立するため、空気感染対策(N95マスク着用、陰圧室管理など)が必須です。
- 2. 百日咳は主に飛沫感染および接触感染で広がります。空気感染はしません。正しくは:百日咳は飛沫感染および接触感染対策が必要です。選びやすい理由:百日咳は咳が強く、感染力が高いイメージがあるため、空気感染と誤解しやすいかもしれません。混同注意:麻疹や水痘などの真の空気感染症と混同しやすいです。
- 3. 肺炎球菌性肺炎は飛沫感染や接触感染が主な経路であり、空気感染はしません。正しくは:肺炎球菌性肺炎は飛沫感染および接触感染対策が必要です。選びやすい理由:一般的な肺炎として感染力が高い印象があるため、感染経路を混同しやすいかもしれません。混同注意:インフルエンザなど飛沫感染と空気感染の区別がつきにくい疾患と混同しやすいです。
- 4. マイコプラズマ肺炎は主に飛沫感染と接触感染によって伝播します。空気感染はしません。正しくは:マイコプラズマ肺炎は飛沫感染および接触感染対策が必要です。選びやすい理由:「非定型肺炎」という言葉から、通常の肺炎とは異なる感染経路を想像しやすいかもしれません。混同注意:他の飛沫感染が主な病原体による肺炎と混同しやすいです。
- 5. 肺非結核性抗酸菌症は、環境中に存在する非結核性抗酸菌を吸入することで発症しますが、人から人への空気感染は稀であるとされています。したがって、特別な空気感染対策は通常不要です。正しくは:肺非結核性抗酸菌症は、人から人への伝播は稀であり、空気感染対策は通常不要です。選びやすい理由:「抗酸菌」という名前から結核と関連付けてしまい、空気感染を想起しやすいかもしれません。混同注意:結核との名称の類似性から、同じ感染経路と誤解しやすいです。
国試ポイント
感染症の主要な感染経路(空気感染、飛沫感染、接触感染)と、それぞれの代表疾患および必要な感染対策を正確に理解しているかを問う問題です。特に、結核が空気感染であることは非常に重要です。
混同注意
飛沫感染と空気感染の区別が最も混同しやすい点です。飛沫核感染(空気感染)は粒子が小さく空気中を長く浮遊するのに対し、飛沫感染は粒子が大きく遠くまで飛ばないという違いを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、疾患名を見てすぐに主要な感染経路を判断できるかを確認します。特に、結核、麻疹、水痘の3つが空気感染であることを確実に覚えているかが鍵となります。
関連知識
麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)も空気感染する代表的な疾患です。これらの疾患についても、感染経路と対策を合わせて学習することが重要です。