Over the counter〈OTC〉検査で実施されるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
OTC検査(Over The Counter検査)とは、医療機関を受診せずに薬局などで購入し、自宅でセルフチェックできる検査キットを指します。選択肢の中でこれに該当するのは、尿蛋白(健康チェック用の尿検査スティック)と尿中hCG(妊娠検査薬)です。血糖測定器は自己管理用としては普及していますが、医師の指示が必要な医療機器であり、OTCとは区別されることが多いです。中性脂肪やHIV抗体検査は、採血が必要であったり、結果の解釈やカウンセリングが重要であるため、医療機関での実施が原則とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 血糖自己測定器は医療機器であり、医師の指示や処方箋に基づいて使用されるものが主流です。市販のOTC検査としては一般的ではありません。正しくは:血糖測定は通常、医師の指導の下で行われる医療行為です。選びやすい理由:簡易測定器は存在するが、OTC製品として広く利用されているわけではないため誤答です。混同注意:糖尿病患者が日常的に自己測定するが、これは医師の指導下で行われるもので、OTCとは異なります。
- 2. 正解。尿蛋白検査は、OTC製品として薬局などで手軽に入手できる尿検査スティックに含まれており、腎機能のスクリーニングなどに利用されます。正しくは:この検査はOTC製品として広く普及しています。選びやすい理由:特別な機器が不要で、手軽に利用できる点がOTCの要件を満たします。混同注意:健康診断で行われる尿検査と同様の項目ですが、市販品として入手可能です。
- 3. 中性脂肪の測定には採血が必要であり、通常は医療機関で行われる検査項目です。OTC製品として自宅で簡便に行えるものはありません。正しくは:この項目は血液検査の一部であり、医療機関での実施が基本です。選びやすい理由:生活習慣病の指標だが、検査方法からOTCには適しません。混同注意:コレステロールなど他の脂質項目と同様に、採血が必要です。
- 4. HIV抗体検査は、倫理的側面や正確性の問題、カウンセリングの必要性から、原則として医療機関や保健所で実施されます。自己検査キットは存在しますが、OTCとは異なる管理体制にあります。正しくは:HIV抗体検査は、専門機関での実施が推奨されます。選びやすい理由:一部で簡易検査キットがあるが、一般的なOTC流通品ではありません。混同注意:感染症の検査は、結果の解釈やその後の対応が重要であるため、専門家の関与が必要です。
- 5. 正解。尿中hCG検査は、妊娠検査薬として薬局などで広く販売されており、OTC検査の代表例です。妊娠の有無を自宅で簡便に確認できます。正しくは:この検査はOTC製品として広く普及しています。選びやすい理由:手軽に購入でき、結果の解釈も比較的容易なため、OTCとして適切です。混同注意:妊娠の初期段階で利用されることが多く、非常に一般的なOTC検査です。
国試ポイント
OTC検査の定義とその具体例を理解しているかどうかが問われる問題です。各検査項目がどのような目的で、どのような場所で実施されるかを把握しておくことが重要です。
混同注意
血糖自己測定器は自宅で使用されるため、OTCと混同しやすいですが、医療機器としての位置づけを理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
「医療機器」と「一般用検査薬」の区別を正確に理解できているか、各検査項目の特性(侵襲性、専門性、結果の重み)を判断する。
関連知識
薬事法における「一般用検査薬」の定義、および各検査項目の臨床的意義と検査方法。