脳波で広汎性多棘徐波複合を呈するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
若年性ミオクロニーてんかん(JME)の診断における最も重要な脳波所見は、光過敏性または自発性に出現する、広汎性多棘徐波複合(特に4〜6Hz)です。他の選択肢はそれぞれ異なる特徴的な脳波パターンを示します。
選択肢ごとの解説
- 1. 欠神発作では、3Hz棘徐波複合が特徴的にみられます。広汎性多棘徐波複合とは異なります。正しくは:欠神発作では3Hz棘徐波複合がみられる。選びやすい理由:てんかんの一種であり、脳波異常を伴うため混同しやすい。混同注意:3Hz棘徐波複合と広汎性多棘徐波複合
- 2. West症候群の脳波は、ヒプスアリスミア(高振幅で不規則な徐波と多棘波が広範に混在)が特徴です。広汎性多棘徐波複合とは異なります。正しくは:West症候群ではヒプスアリスミアがみられる。選びやすい理由:てんかん性脳症であり、重篤な脳波異常を伴うため混同しやすい。混同注意:ヒプスアリスミアと広汎性多棘徐波複合
- 3. 自律神経発作はてんかん発作の一種ですが、広汎性多棘徐波複合は特定の症候群の診断基準となる脳波パターンであり、自律神経発作に特異的ではありません。正しくは:自律神経発作はてんかん発作のタイプの一つであり、広汎性多棘徐波複合は特定のてんかん症候群に特徴的な脳波パターンである。選びやすい理由:てんかん発作の一種であるため、脳波異常が関連すると考えがち。混同注意:てんかん発作の症状タイプと特定の脳波パターンを持つてんかん症候群
- 4. Lennox-Gastaut症候群の脳波は、遅い棘徐波複合(2.5Hz未満の棘徐波複合)が特徴です。広汎性多棘徐波複合とは異なります。正しくは:Lennox-Gastaut症候群では遅い棘徐波複合がみられる。選びやすい理由:てんかん性脳症であり、重篤な脳波異常を伴うため混同しやすい。混同注意:遅い棘徐波複合と広汎性多棘徐波複合
- 5. 正解。若年性ミオクロニーてんかんは、広汎性多棘徐波複合(特に4~6Hz)を特徴的な脳波所見として示します。これは診断基準の一つです。
国試ポイント
てんかん症候群とその特徴的な脳波所見の組み合わせを問う問題です。主要なてんかん症候群の脳波パターンを正確に理解しているかが試されます。
混同注意
欠神発作の3Hz棘徐波複合、Lennox-Gastaut症候群の遅い棘徐波複合、West症候群のヒプスアリスミアなど、他のてんかん症候群における脳波所見と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
てんかん症候群の臨床症状と脳波所見が与えられた際に、適切な症候群を判断できるか。また、てんかん薬物治療における薬剤選択の根拠となる症候群診断が適切に行えるか。
関連知識
各てんかん症候群の臨床症状、発症年齢、予後、治療法についても関連付けて学習することが重要です。